アルツハイマー型認知症の原因と症状を徹底解説!

認知症の種類

アルツハイマー型認知症は今後も患者数の増加が叫ばれています。この認知症社会をどう生きていくのか。決して他人事ではないのです。まずは知識を蓄えることが必要不可欠となります。アルツハイマー型認知症の原因や症状を見ていきましょう。

アルツハイマー型認知症は加齢が原因?!

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みなさんはアルツハイマー型認知症の原因をご存知ですか。

今現在、完全には解明されていないのですが、加齢=年をとることが大きく関係していることが分かっています。脳の神経細胞は例外なく誰でも加齢とともに減っていきますが、アルツハイマー型認知症の脳の神経細胞は、早い段階からなおかつ急速に減っていくのです。

一度なくなってしまった神経細胞が再生することはありません。そのため、アルツハマー型認知症になってしまうと完治させることが難しく、進行のスピードを抑えることしか今の技術ではできません

発症リスクを高めるものは?

また、アルツハイマー型認知症と生活習慣病の関係も指摘されています。魚や野菜、果物を食べる機会が少ない、ほとんど運動をしない、アルコールを大量に飲酒する、タバコを吸うなどこれらはアルツハイマー型認知症の発症リスクを高めます。

バランスのとれた食事や適度な運動などを心がけて生活習慣病を予防することは、認知症予防にもつながります。

遺伝との関係性は?

そのほか、アルツハイマー型認知症全体に占める割合は少ないのですが、家族性認知症というものがあります。遺伝する認知症で、両親のどちらかが家族性アルツハイマー病であると、その子供は1/2の確率で発症すると言われています。

アルツハイマー型認知症の多くが70歳以降に発症するのに対し、40〜50歳と比較的若年で発症される方が多いです。

アルツハイマー型認知症の発症のしくみ

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脳の萎縮の経過

アルツハイマー型認知症は発症する20年も前から脳の病変が始まっていると言われています。

アミロイドβというたんぱく質が脳に老人斑といわれるシミののようなものを作ります。加えてタウというたんぱく質が神経細胞に神経原繊維と言われる変化をもたらし、これにより神経細胞が死滅します。そして脳の萎縮を招くのです。

このような現象は、老化に伴い誰にでも起こる現象なのですが、先に述べたとおりアルツハイマー型認知症では急速に進んでいきます。長い年月を経て発症してからも症状は比較的緩やかに進行していきます。

発症してからの平均寿命は?

新しいことを覚えるのが困難になり、季節や時間、自分が居る場所、家族や友人、そして自分自身のことまで記憶が壊されていきます。当たり前に出来ていたことがだんだんと出来なくなり、身体の機能までも低下させます。

以前は発症してからの平均寿命は7・8年とされていましたが、平均寿命の伸展とともに現在では15年ほどと言われています。最期は寝たきりに近い状態になり、誤嚥性肺炎で亡くなられる方が多いです。

アルツハイマー型認知症と物忘れの違い

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度忘れや物忘れの記憶とは?

アルツハイマー型認知症と単なる物忘れは仕組みが違っています。記憶は、記銘→保持→想起という3つの仕組みから成り立ちます。

  • 記銘は新しいことを覚えること
  • 保持は覚えたことを脳に保存すること
  • 想起は覚えていたことを思い出すこと

一般的に言われる度忘れや物忘れというのは、想起に問題があります。そのため、「昨日の夕飯はなんだっけ?」「あのドラマに出てた俳優の名前が思い出せない」など一部分が思い出せない(=想起に時間がかかっている)ということが起こります。

認知症はどの機能が障害される?

ただ、多くの場合は何かのきっかけがあれば思い出すことが可能です。これに対して、認知症の記憶障害というのは、記銘や保持の機能が障害されることにより起こります

そのため、覚えることが出来ず記憶に留まっていないので、思い出そうとしても思い出すことができません。認知症の人からすると、その出来事はなかったことになっている状態になります。

アルツハイマー型認知症の初期症状とは?

アルツハイマー型認知症の初期症状としてよく言われているのは、

  • 同じことを何度も言ったり尋ねたりする
  • 置き忘れやしまい忘れが増える
  • 日付や年度が不確かになる
  • 火の不始末
  • 趣味や興味があったことに対して関心がなくなる
  • 意欲の低下

などになります。

 

病院への受診はどのタイミング?

「なんか変だな」と違和感を感じ、家族や身近な人が気づくことが多いようです。ご本人が「このところ物忘れが増えたな」と自覚症状を感じる場合もありますが、年のせいだとその頃に受診される方は少ないです。

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家族や身近な人が異変を感じて受診を勧める頃には、認知症の進行が進み「ボケてなんかいない」「健康だから病院に行く必要はない」などと病識が乏しくなってしまっていることもあります。

また、ご家族が異変に気付いても「本当に認知症だったらどうしよう」「年だから当然のこと」「どんな病院に行ったらいいのだろう」とすぐ受診に結びつかないこともあります。

65歳未満で発症する若年性認知症では、「最近仕事でミスが増えた」「家事が出来なくなった」などの自分の異変に気付きやすく、自ら受診されることも多いようです。

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認知症簡易テストを試してみる

病院に行くのはちょっと・・という方や親がなかなか病院に行きたがらない場合は、自宅でできる認知症簡易テストがありますので、ぜひ試してみてください。

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アルツハイマー型認知症とうつ病の違いとは?

アルツハイマー型認知症の初期や若年性認知症では、抑うつ傾向や思考力の低下など同じような症状を呈することからうつ病と誤って診断をされてしまうこともあります。

逆に、うつ病なのに認知症と診断されてしまうこともあります。そうなってしまうと、治療の方法が異なるため、症状を悪化させてしまう可能性も考えられます。

ただ、うつ病の人は健康な人に比べ認知症を発症する確率が高いと言われており、解明されてはいませんが両者は非常に密接な関係にあるのです。このことが医者の診断を難しくさせてしまいます。

アルツハイマー型認知症の方の脳では、アセチルコリンという神経伝達物質が減少していることが分かっています。

アセチルコリンは、思考や意識を活性化させるノルアドレナリンや、心身の安定や心の安らぎに関係するセロトニンなどの働きを調節し、意識や記憶、覚醒や睡眠リズムを調節してくれています。

抗認知症薬は、このアセチルコリンの減少に着目し、脳の中でアセチルコリンを分解する酵素の働きを抑えることで、脳内のアセチルコリンの濃度を高める作用を持っています(異なる作用の仕方の抗認知症薬もあります)。

一方、うつ病は脳内のセロトニンやノルアドレナリンの減少が原因で起こると言われています。このような共通点が誤診やうつ病からアルツハイマー型認知症への移行と関連していると考えられます。

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おわりに

認知症は発症するかなり前から脳の変化が始まっています。認知症は早期発見・早期治療が大切です。違和感を感じたら、できるだけ早い受診を心がけたいものです。また、生活習慣が認知症の発症に関わっています。規則正しい生活を意識し、脳の老化防止に努めていきましょう。

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