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言語聴覚士になるには?将来性・年収給料・求人・専門学校を検証

(最終更新:2018年1月27日)
言語聴覚士になるには?将来性・年収給料・求人・専門学校を検証

言語聴覚士の仕事内容

言語聴覚士の定義

言語聴覚士は、1997年12月言語聴覚士法の制定に基づき付けられた名称になります。言語聴覚士の定義は、

音声機能、言語機能又は聴覚に障害のある者についてその機能の維持向上を図るため、言語訓練その他の訓練、これに必要な検査及び助言、指導その他の援助を行うことを業とする者をいう

とされており、1960年代から言語聴覚士のニーズが高まり、1971年には要請が開始されました。

失語症や聴覚障害の方などへの支援

言語聴覚士とは通称ST(Speech-Language-Hearing Therapist)スピーチ・セラピストと呼ばれる国家資格の一つです。

「音が聞こえにくく言葉がわからない」「聞こえるけど声が出ない」「言葉をうまく伝えることができない」「食べるとむせてしまう」といった問題を抱えている人たちを、自分らしく生活できるように支援活動を行う仕事になります。

具体的な対象者

  • 失語症、高次脳機能障害、認知症
  • 聴覚障害(難聴)
  • 摂食・嚥下障害
  • 脳性麻痺や口蓋裂に伴う発話の障害
  • 自閉症、吃音
  • 構音障害(発声・発音の障害)
  • 言語発達の遅れや学習障害

医師の判断のもと検査を行い、機能回復や維持、改善、向上させるための専門的なトレーニングプランやリハビリプログラムを組み、本人やその家族に対して指導、助言を行います。

気持ちに寄り添うことが大切

専門的な知識や技術だけでなく、当事者の気持ちを受け止めることのできる包容力や優しさ、訴えを上手く引き出すための想像力や観察力、当事者へ的確に伝えることができる表現力など、信頼関係を築くことが求められます。

支援をする中で柔軟な対応が必要であり、さまざまな状況を的確に判断して当事者の気持ちを汲み取ったり、寄り添える方が適している職業です。

大人以外でも子供もリハビリの対象として入っており、小児発達障害に対する対応も行います。また、近年では医療分野のみならず介護分野での活躍も期待され、嚥下機能の回復支援を求められていることがあります。

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言語聴覚士の将来性

ニーズが非常に高い資格

昨今、生活習慣の乱れによって脳梗塞になったり、交通事故により脳が損傷する人が増えている傾向にあるため、言語聴覚士の需要は急速に伸びています。しかし職場はまだまだ足りていないのが現状です。

ただ、高齢化社会に伴い、デイケアや老人福祉施設では言語障害を抱えている人が多くなってきており、必然的に言語聴覚士を求める声が多く、将来は明るいと言っていいでしょう。

医療や介護の現場でのニーズが増えているだけでなく、教育や福祉など多くの現場で必要性が高まりつつあります。近い将来よりいっそう需要が高まる職種であると言えます。

言語聴覚士の就職先

言語聴覚士にはどのような働き先があるかというと、

  • 医療機関(リハビリテーション科、耳鼻咽喉科、小児科、口腔外科など)
  • 難聴幼児通園施設
  • 聴覚・言語障害者更生施設
  • 重症心身障害児施設
  • 保健所
  • リハビリテーションセンター
  • 介護老人保健施設
  • 訪問介護ステーション
  • 児童福祉施設
  • 小学校・中学校(難聴学級)
  • 補聴器メーカー

養成校を卒業した方の進路の大半は、医療機関が多く、過半数以上が学校の推薦により就職先が決定しています。言語聴覚士は慢性的な人手不足であるため就職先の心配は無用と言っていいでしょう。

また、医療や介護現場だけでなく、教育現場でも活躍が期待されており、一般企業の補聴器メーカーなどへ就職をされている方もいらっしゃいます。

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言語聴覚士の給料

言語聴覚士の資格を持っている人の給料は、だいたい月給が22万〜26万となっていて、年収にして300万円〜400万円となっており、非常勤の場合は、時給900円~1500円くらいが相場になっているようです。

給料 金額
月収 22万〜26万
年収 300~400万円
時給 900円~1500円

もちろん働く病院の規模や住んでいる地域によってかなり上下することになるので、あくまでだいたいの目安として考えてください。これ以上の給料を目指すなら管理職にまで進む必要があるでしょう。

言語聴覚士は現在人手が足りていない状況が続いているので、勤務先を変更すれば好待遇のところも見つけることができると思います。待遇や雇用形態も他の仕事同様にバラバラなので己にとって最も大切なのが何かを考えて就職するようにしてください。

言語聴覚士の資格取得ルート

言語聴覚士は作業療法士や理学療法士と同じく国家資格となっているため資格取得するためのルートも厳密に定まっています。

言語聴覚士の受験資格

言語聴覚士は通信講座で通うことはできないので、必ず以下の学校を卒業しなければ受験資格を入手できません。また、社会人の場合は、以下の最終学歴者で指定学校を卒業すれば受験資格を得ることができます。

最終学歴 受験資格の条件
高校卒業者 ・文部科学大臣が指定する学校(3~4年制の大学・短大)を卒業
・都道府県知事が指定する言語聴覚士養成所(3~4年制の専修学校)を卒業
大学卒業者 国に指定された大学・大学院の専攻科または専修学校(2年制)を卒業
その他 海外で言語聴覚士法の学校を卒業または免許を取得
2年制の専修学校の場合
学費 初年度納入金、入学金、受講料など
合わせて総額約250万円前後
総受講時間 全日制 約2350時間前後(臨床実習480hを含)
1回あたりの
受講時間
90分×4回
4年制の専修学校の場合
学費 初年度納入金、入学金、受講料など
合わせて総額約600万円前後

学校には昼間と夜間があり、別の業界からの転職を考えている人は夜間学校に通って資格取得を目指している人もいます。ですが、夜間学校でも実習は昼に行われることがよくあるため、昼の実習にはどうにかして出る必要があります。

言語聴覚士のカリキュラム

言語聴覚士の受講は大学や専修学校によって取得科目の内容は一部異なりますが、以下の3つに分類されます。

  • 基礎科目
    医療に従事する人間としてのマナーやコミュニケーション力、障害の理解、社会福祉を幅広く学びます。
  • 専門基礎科目
    人体の各器官の構造や機能などの知識を深め、医学、心理、言語、リハビリ―テーションなどを学び向上させます。
  • 専門科目
    言語聴覚士の専門講師から検査、評価、訓練、支援方法を学び知識を身につけます。グループ演習を行い、チームで取り組み実践力と経験を身につけ、地域医療に貢献できる力を養います。
1年次 言語聴覚士の専門分野の基礎を学びながら習得します。
仲間とコミュニケーションを通して豊かな人間性と教養を養います。
2年次 医学や科学、心理学に関する専門的な知識・技術を修得。
検査の練習などを通し当事者の生活環境の理解を深めます。
3年次 病院や教育現場にて当事者と対話をしながら
検査や評価の臨床実習をして実践修得を目指します。
4年次 これまで学んだ言語聴覚士として総合的な実習を行い
4年間の集大成をします。

言語聴覚士の国家試験概要

言語聴覚士の国家試験の内容は以下になります。

試験日 毎年1回 2月中旬ごろ(2017年は2/18土)
申込書受付 11月~12月初め
試験会場 北海道、東京都、愛知県、大阪府、広島県及び福岡県
受験資格 上記参照
受験科目 基礎医学、臨床医学、臨床歯科医学、音声・言語・聴覚医学、心理学、音声・言語学、社会福祉・教育、言語聴覚障害学総論、失語・高次脳機能障害学、言語発達障害学、発声発語・嚥下障害学及び聴覚障害学
受験料 35,700円
試験方式 5肢択一式の筆記試験
午前中100問、午後100問の計200問が出題
試験時間 午前9:30~12:00
午後13:3016:00
合格基準 学科試験の合格基準は例年120点以上で合格となります。
合格率 65.8%(過去10年間の平均)
合格発表 ホームページまたは受験地にて受験番号を掲示

言語聴覚士の資格講座

言語聴覚士の資格を取得するには、通学講座を受講する必要があります。

リハビリ―テーションの理念を学習し、実習カリキュラムを通して言語聴覚士の基礎知識と技術を身に付けることができます。

参考までに一部スクールを紹介しますので資格取得の参考にしてくださいね。

スクール名 東海医療科学専門学校
講座種別 通学講座
入学金 200,000円
受講料 700,000円
その他40万円(実習費、施設費など)
開講時期 4月入学
受講期間 2年
回数 全日制
受講時間 6時間/日

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