グループホームの仕事がきつい・辛い・大変|辞めたい9つの理由とは

介護の転職

グループホームとは、認知症のお年寄りが5~9人を1つのユニットとし、アットホームな環境で共同生活を送りながら穏やかに生活していただくことを目的とした介護施設です。

そこで働く介護職員は一般的な介護技術のほかに認知症の知識も必要とされます。

介護員の仕事の大変さ・離職率の高さはたびたび問題となっていますが、グループホームに勤める介護員もその例外ではありません。厚生労働省所管の公益財団法人「介護労働安定センター」によると、16年度の介護職員の離職率は16.7%にも上るとの結果が出ています。

グループホームの仕事を辞めたい理由

グループホームの正式名称は「認知症高齢者グループホーム」。介護保険法では「認知症対応型共同生活介護」になります。

その名前からもわかる通り、認知症に特化した施設となっています。介護業界の中でもグループホームの仕事は激務と言われております。

そこで、グループホームで働く介護職員が「辞めたい」と思う理由をいくつかピックアップしてみました。

認知症ケアが大変

グループホームに入居されているお年寄りは、みなさん認知症を抱え介護認定を受けている方です。

認知症は病気であり、一番苦しんでいるのは入居者さん本人だ・・・と理解はしていても、認知症ケアは簡単なものではありません

  • 何度言っても同じことを繰り返し聞きに来る方
  • 夕方になると決まって「家に帰る」と言いだす方
  • 作話や被害妄想が強い方
  • トイレや入浴などの介護に強い拒否を示す方
  • 暴力や暴言を繰り返す方  など

認知症の症状から、対応しなければいけない事柄は多岐に渡ります。

日々の業務をこなしながら9人の入居者さんからの訴えを聞き対応することは、想像以上に大変なことです。

クタクタになるまで訴えに振り回され、つい感情的になって虐待紛いの暴言を吐いてしまったり、鬱になるまで追い詰められてしまうことも、良くある話なのです。

「介護員の介護疲れ」という言葉もささやかれるのが今の介護職の現状と言えます。

要介護度の高い入居者さんが多い

グループホームは基本的に、65歳以上・要支援2以上の認知症高齢者の受け入れを行っています。

介護度1~2で入居され、年月を経て介護度5となっていく方がほとんどなのですが、最近では入居した時にはすでに介護度5というケースも少なくありません。

介護度5になると、それに応じて必要な介護量も増えていきます

意思疎通の難しい方も多くなりますので、その方たちの対応に追われることもしばしば。グループホームの小規模な職員配置では、すべての方に手厚い介護をしようとすると、どうしても無理が出てしまいます。また、身体介護での負担も大きく、介護員が腰を痛めたり手首の腱鞘炎に悩まされたりという事態も頻発しています。

2009年の介護報酬制度の改定で「看取り加算」が新設され、グループホームの看取りが行われるようになりました。その結果、亡くなるその時までホームで過ごされる方が増え、医療面での介護負担は確実に増えました

家庭の延長であったはずのグループホームですが、今は小さな特別養護老人ホームのような雰囲気に近くなってきています。

雰囲気が合わない

少人数のスタッフで運営されているグループホームでは、施設長やリーダー、一人一人の介護職員が作り出す雰囲気というものが顕著に表れます。

  • 「グループホームのアットホームな仕事がしたい」と思い入職しても、実際の職場ではただの馴れ合いでしかなく違和感がある。
  • 上司のや先輩の権力が強く、自分の意見を発言出来ない空気がある。
  • 入居者さんへの対応が必要以上に厳しく感じる。
  • 職員間に派閥があり、冷たい空気が流れている。

まるで軍隊のように、ホーム長の言うことには絶対服従を強いられる。

その職場が自分に合っているかどうかは入職してみないとわからない部分もあり、前もって職場の雰囲気を察するのは難しいと言えます。

自分から働きかけて雰囲気を変えていくことも出来るでしょうが、相当な時間と労力を必要とします。どうしても自分と職場の雰囲気とのギャップが埋められない場合、退職という最終手段に踏み出してしまうことが多いようです。

夜勤がきつくて大変

グループホームの夜勤は基本的に一人業務です。

夜勤の形態として二交代制を取っている所が大半で、そのうちの6割以上は勤務時間が16時間を超える長時間勤務となっています。

グループホームに勤める介護員は、特変やトラブルへの不安を抱えたまま、仮眠も無く一人で長い夜を過ごさなければなりません

夜間にこなさなければいけない仕事は山のようにあり、追い立てられるように朝を迎えます。

夜間にこなさなければいけない仕事の一部
  • 夜間特有の徘徊・不穏への対応
  • トイレ誘導
  • オムツ交換
  • 体位交換
  • 書類作成
  • 朝食の準備
  • 掃除
  • 洗濯

「体力の限界」「年々夜勤がきつい・辛いと感じられる」という声は、実際に現場でよく聞かれるものです。比較的職員の年齢層の高いグループホームでは、体力的問題で退職する職員も多く見受けられます

また、看取り介護の問題もあります。

看取りの時期だといって夜勤者の人数が増えることは、まずありません。その方と、他の入居者さん8名とを、夜勤者一人でケアしていかなければならないのです。

「どうか今夜じゃありませんように」

そんな風に祈る思いで入居者さんと向き合うプレッシャーは、小さなものではありません。

料理を作るのが苦手

これは20代の職員や男性職員から良く聞かれる言葉です。

グループホームでは、入居者さんに家事をする機会を作るために「職員と一緒に」料理をすることがありますが、そもそもそれまで料理をしたことがない状態で入職した人には戸惑うことも多いかと思います。

ホームによって異なりますが、レシピや献立がきちんとあるところもあれば、冷蔵庫の中身やメニュー被りが無いかなどを考慮しながら、職員が決めるところがあります。

例えレシピがあったとしても、2時間程度で10人分以上の食事を作るのは慣れないと難しいと言えるでしょう。

特別養護老人ホームなどでは調理員さんがいるのが基本ですから、料理をしなくても良い職場への転職を考えることは無理もないことと言えるでしょう。

人間関係が悪く、合う人がいない

グループホームは、1つのユニットをだいたい7~8人の介護職員で24時間のケアを提供しています。

少人数で閉鎖的であり、入居者さんも職員も大半は女性

比較的年齢の高め(40~50代)のスタッフも多いことから、人間関係で様々なトラブルが起きやすい環境であると言えるのです。

トラブルを上げてみると

  • 仲の良いグループがすでに出来上がっていて、受け入れてもらえない
  • ちょっとしたミスで罵倒され、緊張する
  • 仲の悪い職員同士のいがみ合いに巻き込まれる
  • 先輩同僚たちに悪口の標的にされている
  • 独裁者的職員に嫌われてしまった
  • さぼり癖のある職員に上手く使われる

などなど 上記のようなことがたくさん重なると辛くて辞めたくなると思います。

「その気持ち、良くわかるよー」と愚痴を聞いてくれた同僚が、その内容をみんなにペラペラしゃべっていた・・・なんてことも。

介護老人安定センターの調査によると、介護職員の退職理由の第一位は「人間関係に問題があったため」。全体の23.9%が人間関係が原因での退職をしているのです。

 

 
出典:介護老人安定センター

給料が低くて安い

介護職員の給料が低いという話は、世間的にも有名な話です。

事業所や役職・雇用形態によって変化はありますが、施設に勤める介護福祉士の月給は、手取りで15~17万前後、年収は200万前半~400万程度。全ての産業と比べると10万円程低いと言われています。

母体がしっかりしている医療法人系・社会法人系の施設ならば、待遇も手厚いところが多い傾向がありますが、小さな株式会社・有限会社が経営しているグループホームなどでは待遇も見劣りしてしまうのが事実です。

 
出典:厚生労働省

介護の仕事では、基本給のほかに夜勤手当や資格手当、処遇改善費が支給されますが、その金額は、勤める事業所に左右されますし、ボーナスの有無も大きな収入の差となります。

身体面でも精神面でもきつい・辛い仕事をこなして頑張っているのに、給料・待遇が全くそれに見合っていないという不満の声が聞こえるのも無理はないことと言えるでしょう。

看護師がいなくて不安

グループホームでは、看護師の職員配は義務ではありません

基本的に医療に関しては、月に2回程度の訪問診療によるドクター往診、週に1回の訪問看護による看護師のケアで賄われています。

訪問看護ステーションは夜間でも電話で指示を仰げる、介護職員にとってはありがたい存在です。ですが、よっぽどのことでない限り駆けつけてくれることはなく、夜間の特変は「朝になったら病院に来て」で終わってしまうことも珍しくありません。

また、普段の生活の中での「今日はなんだかダルそうだな・・・」とか「これって褥瘡になりかけ?」など、緊急性は薄いけれどすぐ質問したいことを聞く相手がいない、もしくは次の訪問看護を待たなければいけないという問題も、決して無視できるものではありません。

特別養護老人ホームのような看護師が常駐しているのが当たり前の施設を経験してきた人にとっては、看護師がいないという不安感は特に大きなものとなってしまうのかもしれません。

考えていた介護と違った

グループホームの仕事に、良いイメージを持っていた方はおられると思います。

小規模少人数で、一人一人に手厚い介護を。

入居者さんと笑顔でふれあう毎日。

しかし実際に入職してみると、介護の現実に打ちのめされる経験をすることが多くあります。

  • 必要なケアをしていたのに入居者さんが急に怒り出す。
  • 暴言・暴力・セクハラの標的にされる。
  • 物盗られ妄想の入居者さんに泥棒扱いされる。
  • トイレや入浴にお誘いしても「自分のことは自分でできる」と拒否を受ける。
  • どんなに手を尽くしても「それがあなたの仕事でしょ」と召使いのような扱われる。

このように、入居者さんから感謝され心の通い合うケアを想像していた方ほど、大きなショックを受け辛い思いをするようです。

また、グループホームでアットホームな介護をしたいと理想に燃えて入職したのに、実際は業務優先の考え方が強く、トイレ誘導やオムツ交換に追い立てられるように一日を過ごさなければいけない場合もあります。

今日は入居者さんとどんな関りを持てただろう?と振り返ってみると、「挨拶」と「歯磨きして」「ご飯食べて」などと指示しているだけ・・・なども珍しくありません。

理想と現実の壁に突き当たった時「辞めたい」と思われる方は、実際にたくさんいらっしゃるのです。

グループホームからのおすすめ転職先3選

特別養護老人ホーム

特別養護老人ホームの魅力的はたくさんあります。

様々な入居者さんが居られるため、それに対応して多くの介護技術に触れることが出来るところ。一緒に働く職員の数もグループホームより多く、参考に出来るケースにも出会えるでしょう。特別養護老人ホームで経験を積めばどこの施設でも通用するスキルを身に付けられると言われています。

夜勤は複数で行うため、いつでも誰かに相談できる安心感があります。

特別養護老人ホームは自治体や社会福祉法人が運営を行う施設であり、株式会社や有限会社が運営する民間のグループホームに比べると給料・待遇面でも恵まれている傾向があります。

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デイサービス

デイサービスとは、日帰りで施設に通所し、食事や入浴といった日常生活上の介護を受けたり機能訓練を受けることができる施設です。

利用されるお年寄りは在宅で生活している方なので、基本的に介護度が軽い傾向にあります。

デイサービスの最大のメリットは、夜勤が無いことです。子育て中で夜勤が出来ない方や不規則勤務をしたくない方などに向いていると言えるでしょう。

また、入浴介助やレクリエーションをする機会も多く、これらのスキルの上達が見込めます。

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訪問介護

訪問介護とは、利用者さんの自宅を訪問し、そこで排泄・入浴などの身体介護、掃除・洗濯・買い物・調理といった家事援助、通院介助などを行います。

住み慣れた自宅での生活を続けたいと願う利用者さんの希望を叶えるための、力強い味方となれる存在です。

実際に行う介護の内容はケアプランで明確に示されており、戸惑うことも少ないかと思われます。

掃除や洗濯・炊事が出来る方、その場に合わせた身体介護を学びたい方は、訪問介護員として働くことを考えてみても良いのではないでしょうか。

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おわりに

介護の現場で、退職者が出るたびにひっそりと囁かれる言葉があります。

「仕事のできる人・優秀な人・優しい人から辞めていく」

介護の仕事に真摯に向き合っている人ほど、その職場の問題点に直面し、思い悩む機会が増えるでしょう。また、負担や周囲の期待が重くのしかかり、疲弊しがちになってしまいます。

そんな時に「もっと私に合った職場があるのではないか」と考え始めるのではないでしょうか。

頑張って勤め続ける姿勢も素晴らしいのですが、無理をしすぎて鬱にでもなってしまったら、自分の今後の人生に大きな影を落とすことになってしまいます。

介護の仕事は、常に求人があるのが現状ですから、働こうと思えば働き口はいくらでもあります

広い視野で自分のスキルを活かす道を、検討されてみてはいかがでしょうか。

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