重度訪問介護従事者養成研修とは?資格要件や格安通信通学講座を解説

介護の資格

重度訪問介護の定義とは、

重度の肢体不自由者その他の障害者であって常時介護を要するものとして厚生労働省令で定めるものにつき、居宅における入浴、排せつ又は食事の介護その他の厚生労働省令で定める便宜及び外出時における移動中の介護を総合的に供与することをいう。

とされており、2006年の障害者自立支援法の施行により、支援費制度から重度訪問介護に改正されました。

重度訪問介護従事者養成研修とは

重度訪問介護従事者養成研修とは訪問介護を行う者の資格の一つで、障害程度区分4、5、6に該当する重度と認定された障害者に対しての訪問介護業務に従事することができる資格になります。

重度訪問介護の対象者が拡大

今まで重度訪問介護の対象者は「身体障害者」だけでしたが、障害者総合支援法の施行に伴い、2014年4月から「知的障害者」「精神障害者」が新たに加わり3障害が対象者になりました。

重度訪問介護の対象障害者

対象となる重度障害者
常時介護を必要とする重度の肢体不自由者又は重度の知的障害若しくは精神障害により行動上著しい困難を有する障害支援区分4以上の障害者で、次のいずれかに該当する方になります。

  • 二肢以上に麻痺等があって、障害程度区分の認定調査項目のうち「歩行」「移乗」「排尿」「排便」のいずれも「できる」以外と認定されている方
  • 障害支援区分の認定調査項目のうち行動関連項目等(12項目)の合計点数が10点以上である方

主に、ALS、筋ジストロフィー、脊髄小脳変性症、多系統萎縮症、脳性麻痺、脊椎損傷、パーキンソン病、重症心身障害、強度行動障害など

重度訪問介護従事者養成研修の仕事内容

重度障害者の日常生活全般を支援ができる

この資格をとることで障害が重く常に介護が必要としている方に対し、比較的長時間にわたって、居宅や外出、緊急時、家電製品等の操作等の援助など、総合的かつ断続的に日常生活全般の介助ができるようになります。

また全国にある重度訪問介護サービスを行っている事業所7,189箇所(国保連平成28年9月実績)で従事することができます。

具体的には、以下の支援をすることができます。

  • 身体介護
    入浴、排せつ、食事、着替えの介助など
  • 家事援助
    調理、洗濯、掃除、生活必需品の買い物など
  • 移動介助
    外出時における移動の支援や移動中の介護
  • その他
    生活等に関する相談や助言、見守り

注意点としては、重度訪問介護従事者養成研修修了者は障害者総合支援法(旧:障害者自立支援法)での重度訪問介護事業に従事することはできますが、介護保険法による訪問介護員(ホームヘルパー)として高齢者の訪問介護はできません。

高齢者介護を希望される場合は、介護職員初任者研修以上の資格取得が必要になります。
介護職員初任者研修についてはこちら

入院中の支援もできるようになる

今までALSや筋ジストロフィー、頸椎損傷などの病院に入院している障害者は、重度訪問介護のサービスを利用することができませんでした。つまり病院内でヘルパー利用ができなかったわけです。

しかし、慣れない看護師等がケアすることで求める介助が受けられず以下のような事例がありました。

  • 体位交換などについて特殊な介護が必要な者に適切な方法が取られにくくなることにより苦痛が生じてしまう
  • 行動上著しい困難を有する者について、本人の障害特性に応じた支援が行われないことにより、強い不安や恐怖等による混乱(パニック)を起こし、 自傷行為等に至ってしまう

2018年くらいから、病院に入院中でも外出や外泊などをすることが可能になり、重度訪問介護従事者養成研修を取得したヘルパーの支援の幅が広がっていき、より重要性が高い資格になっていくでしょう。

これにより重度障害者であっても退院して一人暮らしをして自立生活をしていく人も増えていくと思います。

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重度訪問介護従事者養成研修の将来性

今後より一層ニーズが高まる資格

重度訪問介護従業者養成研修の資格は、一般的にはあまり広くは浸透していません。しかし、近年、親元や施設から出て自立生活をする障害を持った方が急増しており、今後この資格の将来性が非常に高いと予想されます。

また、介護職員初任者研修や介護福祉士で習う高齢者介護よりも、重度訪問介護従業者養成研修は障害を持った方に特化した介助技術や支援方法を研修で身に付けるため、障害当事者や会社からのニーズは高いでしょう。

障害者ヘルパーは人手不足

重度の全身性障害者ともなれば、1日あたり3名以上のヘルパーが必要となってくることがあるので、従事者の人数がとにかく必要となります。

今現在でも障害者ヘルパーは、高齢者介護員と同じく常に不足しており、需要に対して供給が全く追いついていない状態です。そのため、この資格を取得すれば就職に有利に働き、仕事に困ることはないと言えるでしょう。

おすすめする人は、介護職員初任者研修は修了しているけどそれ以上に障害者に対しての支援のレベルを上げていきたい方、障害者に対する支援ができる仕事につきたい方になるでしょう。

重度訪問介護従事者養成研修の就職先

重度訪問介護従業者養成研修修了者にはどのような働き先があるかというと、

  • 介護関係施設(特別養護老人ホーム、老人保健施設、グループホー ム、有料老人ホーム、通所介護、短期入所生活介護等)
  • 障害者支援施設等(障害児入所施設、放課後等デイサービス、児童発達支援等)
  • 在宅(訪問介護、重度訪問介護、生活介護、共同生活援助等)
  • 特別支援学校

上記以外にも厚生労働省が進める重度訪問介護特定事業所加算の人材要件の対象に該当するため、就職や転職に有利に働くでしょう。

他の資格と合わせることで職場の幅が広がる

これから介護を目指そうと思っている方々がこの重度訪問介護従事者養成研修やガイドヘルパー(移動介護従事者)を取得しているケースもあるので、最初に取得する資格として選ぶのも有効と言えるでしょう。

ベストな資格の使い方は、他の介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)や実務者研修などの資格と合わせて取得することで、仕事の幅が広がって様々なところで重宝されるようになるので他の資格と併用することをおすすめします。

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重度訪問介護従事者養成研修の給料

月給はおおよそ16~22万円

重度訪問介護従事者養成研修の資格を持っている人の給料は、働いている地方や場所または会社によってかなり上下するものなのであくまで参考として捉えてくださいね。

重度訪問介護従事者として常勤の正社員で働いた場合は、だいたい月給が16~22万円、年収が250~350万円、時給が1,000~1,500円が相場のようです。

給料 金額
月収 16~22万円
年収 250~350万円
時給 900~1500円

また、月給よりも時給で働いたほうが上回るケースもありますので、給料が大切な場合は働き方にも工夫が必要となります。

本格的に給料アップを考えている場合はこの資格のみに絞るのではなく、ガイドヘルパー介護福祉士などを取得することでスキルと手当がアップしますのでおすすめします。

介護関連の資格は非常に豊富にあるので一つにのみこだわらず、次々と資格を取得して自分の価値を高めていきましょう。

重度訪問介護従事者養成研修の資格取得ルート

重度訪問介護従事者養成研修の資格取得ルートは4つあります。

  • 福祉系の4年制大学(介護福祉士養成課程履修)を卒業
  • 福祉系の専門学校(介護福祉士養成課程履修)を卒業
  • 開催施設・事業者へ通い取得する
  • 資格スクールへ通い取得する

重度訪問介護従事者養成研修は無資格・未経験でも取得できる資格のため、資格スクール・開催施設・事業者へ通って取得するのが最短で近道です。

重度訪問介護従業者養成研修の免除

下記の資格を取得していることで、重度訪問介護従事者として重度訪問介護サービスを行っている会社で働くことができます。

  • 日常生活支援従業者養成研修
  • 居宅介護従業者養成研修
  • 介護員養成研修
  • 介護福祉士
  • 強度行動障害支援者養成研修

重度訪問介護従業者養成研修課程カリキュラム

重度訪問介護従事者養成研修では、「基礎課程」「追加課程」「統合過程」又は行動障害がある方に対応できる「行動障害支援課程」の何れかを受講する必要があります。

ただし、既に重度訪問介護に従事しているヘルパーは改めて研修を受講することなく行動障害を有する者の支援に従事することは可能ですが、利用者の状態に即した研修の課程を修了していることが望ましいでしょう。

基礎課程とは?

重度障害者等に対して、日常生活全般の支援に関する基礎的な知識及び技術を習得することを目的とされています。

基礎課程 合計10時間
講義 計3時間
重度の肢体不自由者の地域生活等及び従業者の職業倫理 2時間
基礎的な介護技術 1時間
実習 計7時間
基礎的な介護と重度の肢体不自由者とのコミュニケーション技術 5時間
外出時の介護技術 2時間

 

追加課程とは?

基礎課程において修得した知識や技術を深めるとともに、特に重度障害者等に対する緊急時の対応等に関する知識や技術を修得することを目的とされています。

追加課程 合計7時間
講義 計4時間
医療的ケアを必要とする重度訪問介護利用者の障害及び支援 2時間
コミュニケーションの技術 1時間
緊急時の対応及び危険防止 1時間
実習 計3時間
重度の肢体不自由者の介護サービス提供現場での支援 3時間

 

統合過程とは?

重度訪問介護従事者養成研修の「基礎課程」「追加課程」及び基本研修を統合したものになります。

統合課程 合計20.5時間
講義 計11時間
重度の肢体不自由者の地域生活等に関する講義 2時間
基礎的な介護技術に関する講義 1時間
コミュニケーションの技術に関する講義 2時間
喀痰吸引を必要とする重度障害者の障害と支援に関する講義
緊急時の対応及び危険防止に関する講義①
3時間
経管栄養を必要とする重度障害者の障害と支援に関する講義
緊急時の対応及び危険防止に関する講義②
3時間
演習 計1時間
喀痰吸引等に関する演習 1時間
実習 計8.5時間
基礎的な介護と重度の肢体不自由者との
コミュニケー ションの技術に関する実習
3時間
外出時の介護技術に関する実習 2時間
重度の肢体不自由者の介護サービス提供現場での実習 3.5時間

 

行動障害支援課程とは?

重度の知的障害または精神障害により黄道上著しい困難がある障害者で、常時介護を必要とする方に対して、障害者の特性の理解及び日常生活全般における危険を伴う行動を予防または回避するために必要な援護等に関する知識及び技術を習得することを目的とされています。

行動障害支援課程 合計12時間
講義 計6時間
強度行動障害がある者の基本的理解に関する講義 2.5時間
強度行動障害に関する制度及び支援技術の基礎的な知識に関する講義 3.5時間
実習 計6時間
基本的な情報収集と記録等の共有に関する実習 1時間
行動障害がある者の固有のコミュニケーションの理解に関する実習 2.5時間
行動障害の背景にある特性の理解に関する実習 2.5時間

重度訪問介護従事者養成研修の資格講座

重度訪問介護従事者養成研修の資格を取得するための資格講座をご紹介します。この資格は試験が無いので研修を受けることで自動取得できます。スクールによって金額は無料~40,000円ほどと講座費用に開きがあります。

大阪府
スクール名 未来ケアカレッジ梅田校
講座種別 基礎・応用
開講日時 2018年5月12日
受講料 27,500円(税込・テキスト代込、実習費込み)
受講期間 2018年5月12日~2018年7月7日
住所 大阪府大阪市北区太融寺町5-15 梅田イーストビル6F
備考 要チェック  この講座の詳細はこちら
大阪府
スクール名 未来ケアカレッジ天王寺校
講座種別 基礎・応用
開講日時 2018年7月8日
受講料 27,500円(税込・テキスト代込、実習費込み)
受講期間 2018年7月8日~2018年9月9日
住所 大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋1-5-1 あべのルシアス8F
備考 要チェック  この講座の詳細はこちら

 

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