重度訪問介護従事者養成研修とは?受験資格・給料・仕事内容・メリットを解説

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女性介護士

重度訪問介護の受験資格やメリットが知りたい

男性介護士

重度訪問介護の仕事内容や給料を知りたい

上記のようにこれから重度訪問介護の資格を取得するにあたり詳しく知りたい方はこの記事を読むことで解決できます。

介護の123編集部
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この記事では、重度訪問介護のメリット、受験資格取得ルート、カリキュラム、試験内容、仕事内容、将来性、転職先などを詳しく解説しますのでぜひ参考にしてみてください。

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重度訪問介護とは

重度訪問介護研修TOP

重度訪問介護従事者養成研修とは訪問介護を行う者の資格の一つで、障害程度区分4、5、6に該当する重度と認定された障害者に対しての訪問介護業務に従事することができる資格になります。

介護の123編集部
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今まで重度訪問介護の対象者は「身体障害者」だけでしたが、障害者総合支援法の施行に伴い、2014年4月から「知的障害者」「精神障害者」が新たに加わり3障害が対象者になりました。

重度訪問介護の定義とは、

重度の肢体不自由者その他の障害者であって常時介護を要するものとして厚生労働省令で定めるものにつき、居宅における入浴、排せつ又は食事の介護その他の厚生労働省令で定める便宜及び外出時における移動中の介護を総合的に供与することをいう。

とされており、2006年の障害者自立支援法の施行により、支援費制度から重度訪問介護に改正されました。

重度訪問介護従事者養成研修の仕事内容

重度訪問介護従事者養成研修の仕事内容

重度訪問介護の資格をとることで重度の肢体不自由、精神障害や知的障害などによって日常生活の行動に困難があり、常時介護を必要とする方の居宅や外出、緊急時、家電製品等の操作等の援助など、総合的かつ断続的に日常生活全般の介助ができるようになります。

常時介護を必要とする重度の肢体不自由者又は重度の知的障害若しくは精神障害により行動上著しい困難を有する障害支援区分4以上の障害者で、以下2点のうちどちらかに当てはまる方が利用対象と認められます。

  • 二肢以上に麻痺等があって、障害程度区分の認定調査項目のうち「歩行」「移乗」「排尿」「排便」のいずれも「できる」以外と認定されている方
  • 障害支援区分の認定調査項目のうち行動関連項目等(12項目)の合計点数が10点以上である方
主な対象者
ALS、筋ジストロフィー、脊髄小脳変性症、多系統萎縮症、脳性麻痺、脊椎損傷、パーキンソン病、重症心身障害、強度行動障害

常時介護が必要なため、8時間勤務を3人交代で行うことが基本となっており、居宅の中での支援だけではなく、外出時の支援も行います。

身体介護

男性介護士 身体介護

食事、排せつ(おむつ交換など)、食事、入浴などの介護を行います。

家事援助

生活援助

調理、片付け、洗濯、掃除、生活必需品の買い物などの支援を行います。

移動介助

介護 車いす 笑顔

利用者の外出時における移動中の介護、通院先での介助、通院時の車の乗降などの支援を行います。

その他

洗面、歯磨き、着替えなどの日常生活全般の援助、生活関する相談や助言、見守り

利用者が自分できる時にはそばで見守ったり、必要な時にはすぐに援助できるよう近くで待機したり、コミュニケーションや臨機応変な対応なども求められます。

入院中の支援

今までALSや筋ジストロフィー、頸椎損傷などの病院に入院している障害者は、重度訪問介護のサービスを利用することができませんでした。つまり病院内でヘルパー利用ができなかったわけです。

しかし、慣れない看護師等がケアすることで求める介助が受けられず以下のような事例がありました。

  • 体位交換などについて特殊な介護が必要な者に適切な方法が取られにくくなることにより苦痛が生じてしまう
  • 行動上著しい困難を有する者について、本人の障害特性に応じた支援が行われないことにより、強い不安や恐怖等による混乱(パニック)を起こし、 自傷行為等に至ってしまう

2018年から、病院に入院中でも外出や外泊などをすることが可能になり、重度訪問介護従事者養成研修を取得したヘルパーの支援の幅が広がっていき、より重要性が高い資格になっていくでしょう。

これにより重度障害者であっても退院して一人暮らしをして自立生活をしていく人も増えていくと思います。

参考 ALS患者や重度障害者などの入院中ヘルパー利用が解禁される

注意点としては、重度訪問介護従事者養成研修修了者は障害者総合支援法(旧:障害者自立支援法)での重度訪問介護事業に従事することはできますが、介護保険法による訪問介護員(ホームヘルパー)として高齢者の訪問介護はできません。高齢者介護を希望される場合は、介護職員初任者研修以上の資格取得が必要になります。
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重度訪問介護従事者養成研修のメリット3つ

【メリット①】専門知識が学べる

介護 専門知識

重度訪問介護従業者は、重度の知的障害や精神障害があり、常時介護が必要な方に対して支援します。

身体介護、家事援助、移動介護など日常生活に関わる様々な支援を行うことから、専門性の高い知識を学ぶことになります。

障害によって提供できるサービスは異なるため、重度の肢体不自由者に対しては、より専門的な介護サービスが提供できる重度訪問介護従業者の資格が必要になるでしょう。

【メリット②】職場の選択肢が増える

介護 やりがい

重度訪問介護従業者の資格を取得することで、訪問介護事業所や障害者施設など活躍できる場は広がります

介護の資格はいろいろありますが、重度の障害になるほど高度な知識が必要になるため、重度訪問介護従業者の資格が役立ちます。

介護業界は常に人手不足の傾向にありますが、専門知識や資格がある人材はより重宝されるでしょう。まだ知名度の高い資格ではありませんが、需要が高まっている資格です。

【メリット③】介護資格との併用がお勧め

介護資格 勉強

介護業界で働いていく上でも、重度訪問介護従業者としてスキルアップしていく上でも、初任者研修などの資格をセットで取得することをお勧めします。

他の介護資格を取得することでさらに知識も深まり、介護サービスの質を向上させることができますので、信用や強みに繋がります。

また、重度訪問介護従業者養成研修は介護報酬の加算対象なので、就職や転職にも有利になる可能性が高いでしょう。

重度訪問介護従事者養成研修の将来性

今後より一層ニーズが高まる資格

重度訪問介護従業者養成研修の資格は、一般的にはあまり広くは浸透していません。しかし、近年、親元や施設から出て自立生活をする障害を持った方が急増しており、今後この資格の将来性が非常に高いと予想されます。

また、介護職員初任者研修介護福祉士で習う高齢者介護よりも、重度訪問介護従業者養成研修は障害を持った方に特化した介助技術や支援方法を研修で身に付けるため、障害当事者や会社からのニーズは高いでしょう。

障害者ヘルパーは人手不足

重度の全身性障害者ともなれば、1日あたり3名以上のヘルパーが必要となってくることがあるので、従事者の人数がとにかく必要となります。

今現在でも障害者ヘルパーは、高齢者介護員と同じく常に不足しており、需要に対して供給が全く追いついていない状態です。そのため、この資格を取得すれば就職に有利に働き、仕事に困ることはないと言えるでしょう。

おすすめする人は、介護職員初任者研修は修了しているけどそれ以上に障害者に対しての支援のレベルを上げていきたい方、障害者に対する支援ができる仕事につきたい方になるでしょう。

重度訪問介護従事者養成研修の就職先

転職先

重度訪問介護従業者養成研修修了者にはどのような働き先があるかというと、

上記以外にも厚生労働省が進める重度訪問介護特定事業所加算の人材要件の対象に該当するため、就職や転職に有利に働くでしょう。

他の資格と合わせることで職場の幅が広がる

これから介護を目指そうと思っている方々がこの重度訪問介護従事者養成研修やガイドヘルパー(移動介護従事者)を取得しているケースもあるので、最初に取得する資格として選ぶのも有効と言えるでしょう。

ベストな資格の使い方は、他の介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)実務者研修などの資格と合わせて取得することで、仕事の幅が広がって様々なところで重宝されるようになるので他の資格と併用することをおすすめします。

参考 介護の仕事が学べる|丸わかり完全ガイド

重度訪問介護従事者養成研修の給料

年収

重度訪問介護従事者養成研修の資格を持っている人の給料は、働いている地方や場所または会社によってかなり上下するものなのであくまで参考として捉えてくださいね。

重度訪問介護従事者として常勤の正社員で働いた場合は、だいたい月給が16~22万円、年収が250~350万円、時給が1,000~1,500円が相場のようです。

給料 金額
年収 250万円〜350万円
月収 16万〜22万円
時給 900円~1,500円

また、月給よりも時給で働いたほうが上回るケースもありますので、給料が大切な場合は働き方にも工夫が必要となります。

本格的に給料アップを考えている場合はこの資格のみに絞るのではなく、ガイドヘルパー介護福祉士などを取得することでスキルと手当がアップしますのでおすすめします。

介護関連の資格は非常に豊富にあるので一つにのみこだわらず、次々と資格を取得して自分の価値を高めていきましょう。

重度訪問介護従事者養成研修の資格概要

受講資格

重度訪問介護従事者養成研修は、受験資格は必要ありません。無資格・未経験、どなたでも受講可能です。

料金・費用

重度訪問介護従事者養成研修の講座料金・費用は、

  • スクール
  • 保有介護資格

によって変わってきます。

介護の123編集部
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例として東京都世田谷区にある「まごころ介護」の料金・費用は以下になります。

研修費用:12,000円(税込)

重度訪問介護従業者養成研修の免除

下記の資格を取得していることで、重度訪問介護従事者として重度訪問介護サービスを行っている会社で働くことができます。

  • 日常生活支援従業者養成研修
  • 居宅介護従業者養成研修
  • 介護員養成研修
  • 介護福祉士
  • 強度行動障害支援者養成研修

学習期間

介護の123編集部
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重度訪問介護従事者養成研修の学習期間は、約2日~1週間にて取得可能です。

スクールによってですが、おおよそ2~4日間で取得可能です。ご自身の通いやすいコースを選びましょう。

学習方法

重度訪問介護従事者養成研修の学習方法は以下になります。

通信学習(自宅)約8時間
通学講習(スクーリング)講義:約2~3時間
通学講習(スクーリング)実習:約10時間

受講の流れ

  • ステップ①
    通学講習 講義1日目
  • ステップ②
    通学講習 実習2日目
  • ステップ②
    通学講習 実習3日目
  • ステップ③
    重度訪問介護従事者養成研修修了証明書の発行
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重度訪問介護従業者養成研修課程カリキュラム

重度訪問介護従事者養成研修では、「基礎課程」「追加課程」「統合過程」又は行動障害がある方に対応できる「行動障害支援課程」の何れかを受講する必要があります。

ただし、既に重度訪問介護に従事しているヘルパーは改めて研修を受講することなく行動障害を有する者の支援に従事することは可能ですが、利用者の状態に即した研修の課程を修了していることが望ましいでしょう。

基礎課程とは?

介護の123編集部
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重度障害者等に対して、日常生活全般の支援に関する基礎的な知識及び技術を習得することを目的とされています。

基礎課程は合計10時間行います。

講義(合計3時間)

  • 重度の肢体不自由者の地域生活等及び従業者の職業倫理(2時間)
  • 基礎的な介護技術(1時間)

実習(合計7時間)

  • 基礎的な介護と重度の肢体不自由者とのコミュニケーション技術(5時間)
  • 外出時の介護技術(2時間)

追加課程とは?

介護の123編集部
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基礎課程において修得した知識や技術を深めるとともに、特に重度障害者等に対する緊急時の対応等に関する知識や技術を修得することを目的とされています。

追加課程は合計10時間行います。

講義(合計4時間)

  • 医療的ケアを必要とする重度訪問介護利用者の障害及び支援(2時間)
  • コミュニケーションの技術(1時間)
  • 緊急時の対応及び危険防止(1時間)

実習(合計3時間)

  • 重度の肢体不自由者の介護サービス提供現場での支援(3時間)

統合過程とは?

介護の123編集部
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重度訪問介護従事者養成研修の「基礎課程」「追加課程」及び基本研修を統合したものになります。

統合過程は合計20.5時間行います。

講義(合計11時間)

  • 重度の肢体不自由者の地域生活等に関する講義(2時間)
  • 基礎的な介護技術に関する講義(1時間)
  • コミュニケーションの技術に関する講義(2時間)
  • 喀痰吸引を必要とする重度障害者の障害と支援に関する講義(3時間)
    ・緊急時の対応及び危険防止に関する講義①
  • 経管栄養を必要とする重度障害者の障害と支援に関する講義(3時間)
    ・緊急時の対応及び危険防止に関する講義②

実習(合計1時間)

  • 喀痰吸引等に関する演習(1時間)

実習(合計8.5時間)

  • 基礎的な介護と重度の肢体不自由者とのコミュニケー ションの技術に関する実習(3時間)
  • 外出時の介護技術に関する実習(2時間)
  • 重度の肢体不自由者の介護サービス提供現場での実習(3.5時間)

行動障害支援課程とは?

介護の123編集部
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重度の知的障害または精神障害により黄道上著しい困難がある障害者で、常時介護を必要とする方に対して、障害者の特性の理解及び日常生活全般における危険を伴う行動を予防または回避するために必要な援護等に関する知識及び技術を習得することを目的とされています。

統合過程は合計12時間行います。

講義(合計6時間)

  • 強度行動障害がある者の基本的理解に関する講義(2.5時間)
  • 強度行動障害に関する制度及び支援技術の基礎的な知識に関する講義(3.5時間)

実習(合計6時間)

  • ・基本的な情報収集と記録等の共有に関する実習(1時間)
  • 行動障害がある者の固有のコミュニケーションの理解に関する実習(2.5時間)
  • 行動障害の背景にある特性の理解に関する実習(2.5時間)

重度訪問介護従事者養成研修の資格講座

重度訪問介護従事者養成研修の資格を取得するための資格講座をご紹介します。この資格は試験が無いので研修を受けることで自動取得できます。スクールによって金額は無料~40,000円ほどと講座費用に開きがあります。

介護の123編集部
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一部、スクールをご紹介します。

スクール名 まごころ介護
コース名 重度訪問介護従業者養成研修 基礎・追加課程
料金 20,000円(税込・教材費込)
開催地域 東京都世田谷区
支払い方法 銀行振込

参考 「まごころ介護」に申込む

 

スクール名 湘南国際アカデミー
コース名 重度訪問介護従業者養成研修 基礎・追加課程
料金 34,992円(税込)
開催地域 神奈川県藤沢市
支払い方法 銀行振込

参考 「湘南国際アカデミー」に申込む

 

スクール名 ユースタイルカレッジ
コース 重度訪問介護従業者養成統合課程
料金 30,000円
開催地域 東京都(中野坂上校)
埼玉県(さいたま校)
神奈川県(横浜校)
千葉県(千葉校)
栃木県(宇都宮校)
茨城県(つくば校)
群馬県(前橋校)
山梨県(甲府校)
新潟県(新潟校、妙高校)
兵庫県(尼崎校)
愛知県(愛知校)
福岡県(福岡校)
支払い方法 現金・銀行振り込み・クレジットカード払い(分割払い可)
キャンペーン 資格取得後、ユースタイルのスタッフとして勤務すると
受講費用が全額キャッシュバック

参考 「ユースタイルカレッジ」に申込む

 

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