介護派遣の時給相場を地域・資格別に徹底比較|時給を上げる4つの方法

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社会の高齢化が進み、ますますニーズが高まっているのが介護の仕事です。

慢性的に人材が不足しているので求人も多く、就職しやすいと言われる介護業界ですが同じ業務でもその働き方によって、時給が変わってくることをご存知でしょうか。

パートや正社員の介護職員と比較すると、派遣の介護職員の時給は高く設定されていることが多いのです。

同じ仕事をするなら高い時給の方がやりがいもありますが、なぜ高いのか、どのくらいの差があるのか、介護派遣の時給について調べてみました。

介護派遣の時給は高い!4つの理由

派遣の介護職員とは、どのような働き方なのかというと、施設等の職場に直接雇用されているパートや正社員とは異なり、人材派遣会社に雇用されていて、その派遣会社から介護施設等に派遣されて働く職員のことです。

契約した期間で雇用され、その期間を勤めるとその後契約を更新するか、終了するかが決められます。

そのため、終身雇用を前提とした正社員と比べて安定性には欠けますが、時間や期間の自由度が高い働き方でもあり、正社員の賃金を時給換算した額よりも、介護派遣の時給は高くなっています。

では、派遣の働き方のほうが時給が高い理由はどのようなものなのでしょうか。

その① 人材の確保は施設にとって急務

事業所や施設は、その種類ごとに定められている人員配置数を満たさなければなりません。職員が退職したり休職した場合でも、高齢者の毎日のお世話をする介護の仕事は、通常通り行わなくてはいけませんし、休業はできないのです。

しかし、人員基準を満たさず運営していると、指定の取り消しを受ける場合もあるので、高い時給を設定してでも早く十分な人員を確保したいわけです。

また、特定施設生活介護事業者の場合、基準で定められている配置人数以上の人員を置くことで、上乗せ介護サービス利用料を受け取ることができます。

この利用料については全額利用者負担ですが、手厚い介護を受けられる安心感からこうした施設を選ぶ利用者もあり、施設側にとっては付加価値となるものです。

派遣会社に依頼することで、施設の価値を高めるためのスキルを持った職員を雇用することができるので、派遣料や高めの時給を払っても派遣職員を雇用するのです。

その② 施設側のメリットが多いため

人材の確保という面だけではなく、施設側には派遣職員を雇うことでのメリットは他にもあります。

正社員の場合、健康保険や厚生年金で会社側の負担する費用があり、給与支払いにまつわる事務手続きや作業に、経理や総務の社員が必要で人件費もかかります。

会社の規模や状況によりますが、社員ひとりに支払う給与に対して、そのコストは20%程度かかるとも言われています。

これが派遣職員では、健康保険や年金は派遣会社の負担になりますし、正社員のような退職金の積み立てやボーナスの支払いも無いので、高い時給を支払っても雇用側にはメリットがあると考えられています。

その③ スキルの高い人材確保のため

派遣の介護職員とパートの介護職員では、業務にほぼ違いはありません。

しかし時給では、施設に直接雇用されているパートアルバイトの時給に比べて、派遣の方が高くなっています。

これは、パートよりも派遣の方が、高いスキルや上位資格を条件として高い時給を設定し、より即戦力となる人を募集することが多いのも理由でしょう。

その④ 募集コストがかからない

特にスキルの無い未経験者や無資格者であっても、派遣の時給はパートと比べ高めになっています。

これは、求人広告などの募集費用や面接・選考にかかる人件費や時間など募集コストがかからないことによります。

直接応募してもらう求人では、求める人材が居なければ何度も募集をしなければならず、かかる時間もコストも増えますが、派遣の場合はそれがないのでその分が時給に反映できると考えられます。

【地域別】介護派遣の時給相場を比較

地域別

都道府県の各地域をピックアップして、介護派遣の時給を比較したところ、おおよそ以下のような水準になっていました。

時給額に幅があるのは、介護職の経験ありか未経験か、資格の有無などによっても時給が変わるのと、日勤の時給よりも夜勤時の時給は高くなっているのでそれらの金額差によります。

北海道(札幌市)の時給相場

時給1200円~1600円のところが多く、最大1700円もありました。
募集要項には介護職員初任者研修資格以上という条件が多いですが、無資格可の求人も見られ、パートでは時給850円~が多いところ、派遣では無資格でも900円~1000円とやはり時給が高いことがわかります。
しかし北海道は広く、札幌市など人口が多い市と地方の小さな市町村では、その時給相場や求人数にはかなりの差があります。

東北(宮城県)の時給相場

時給1100円~1450円という記述が多く、1100円~1250円が相場のようで、介護福祉士では1200円以上が多数でした。

中には時給1700円以上という施設も見られますが、一方で介護福祉士の有資格者でも1100円というものもあり、施設によってばらつきがあるようです。

パートの時給は北海道と同様に850円~が多いので、派遣の時給はかなり高めになっています。

関東(東京都)の時給相場

時給1400円以上の求人が多く経験者では1500円以上、介護福祉士の有資格者では時給1600円からが一般的のようで、1800円という施設も少なくありませんでした。

中には実務経験が長く介護福祉士の有資格者という条件で2000円以上という時給も。

人口の多い都市部では介護施設も多く人材が不足していることと、住居費など生活にかかる費用が高めなことから、時給もより高い傾向が見られます。

四国(愛媛県)の時給相場

時給1000円から1200円ほどが一般的で、同じ県内の介護パート時給の多くが850円~900円なのと比較すると100円以上高い印象です。

介護福祉士資格保持者で1800円という時給も見られましたがまれな例で、高くても時給1300円までのところが多かったです。

九州(福岡県)の時給相場

無資格または介護職員初任者研修修了で時給1000円~1200円、介護福祉士の有資格者で1300円から1600円程というのが多数でしたが、中には有資格の経験者限定で1700円、1800円という好待遇の求人も見られました。

【資格別】介護派遣の時給相場を比較

資格別

保有資格別の時給について、厚労省の平成29年度介護従事者処遇状況等調査結果の平均給与額からみてみましょう。

常勤の時給相場

常勤者を資格別で時給相場を比較してみると、

介護福祉士の平均給与額を実労働時間数で割って時給換算すると、1325円、ケアマネジャーは1,386円、実務者研修は1,344円、介護職員初任者研修は1,251円、介護資格なしは1,156円となり、資格ありと無しでは約100円も違ってきます。

 平均時給平均給与
介護福祉士1,325円223,570円
ケアマネジャー1,386円232,950円
実務者研修1,344円223,350円
介護職員初任者研修1,251円212,380円
介護資格なし1,156円195,000円

出典:厚生労働省

非常勤の時給相場

非常勤者を資格別で時給相場を比較してみると、

介護福祉士の平均給与額を実労働時間数で割って時給換算すると、1370円、ケアマネジャーは1,400円、実務者研修は1,373円、介護職員初任者研修は1,077円、介護資格なしは1,156円となりました。

介護職員初任者研修よりも介護資格なしの方が上回っているのは実労働時間が資格なしの方が20時間以上多いからです。

 平均時給平均給与
介護福祉士1,370円110,860円
ケアマネジャー1,400円114,110円
実務者研修1,373円115,440円
介護職員初任者研修1,077円97,710円
介護資格なし1,156円102,200円

出典:厚生労働省

「月給:常勤」と「時給:常勤」の平均給与を比較

正社員の月給を同じ厚労省の調査結果から見ると297450円となっています。

これは、地域や資格などの違いも含めた全体の平均なので、条件によりかなり金額に差があると思われますが、第50表の常勤職員の階級別時給額からひと月の平均給与額を見てみると、時給1400円以上の派遣で常勤だった場合、常勤(月給)の正社員の給与額を上回っていることがわかります。

出典:厚生労働省

また、介護職で働く人の賃金改善を目的とした、介護職員処遇改善加算手当は、正社員だけではなく派遣職員にも加算されますし、夜勤手当の金額も働き方によっての違いはなく、おもに資格の有無によって変わるので、基本的に条件が一緒なら正社員と派遣でも同じ額の手当と考えられます。

この手当分を足すと、正社員の給与をかなり上回る月収になる派遣職員もいます

介護派遣の時給を上げる4つの方法

交渉する

派遣の時給をアップする方法のひとつは、派遣会社に賃金交渉するということ。
交渉をうまく進めるためには、仕事の実績など強みになるものを持っていることや、そのタイミングも重要になってきます。

交渉に役立つ材料

交渉には説得力になる材料が必要です。

勤務年数が長く高い介護スキルがある、介護福祉士など上位資格を持っている、仕事で上げた実績など、施設側にとって金額を上げても雇用するメリットになるもの、賃金交渉を有利に進めるための自分の強みや売りになる部分を整理しておきます。

 

交渉するタイミング

交渉を進められる強みを持っているなら、まず、いちばん交渉しやすいのは雇用前の段階です。資格や経験などの交渉材料が無い場合は、一定期間きちんと勤務してからの交渉が良いでしょう。

派遣の仕事は契約期間が決まっていますが、人員不足の介護職においては、契約期間で終了というのは稀で、その後も更新されるのがほとんどです。

雇用先にとっても即戦力となっている職員に辞められては困るでしょうから、契約満了のタイミングで、更新を条件として交渉するのが有効です。

 

金額の提示

ただ「時給を上げてほしい」というだけでは担当者も対応のしようがありません。具体的にいくらアップしてほしいのか金額をはっきり伝えることも大事です。

とはいえ、あまり法外な金額だと取り合ってもらえない可能性もありますから、例えば他の派遣会社から派遣されている職員の時給を参考にするとか、勤務地の時給相場を調べておくことも必要です。

自分の勤務年数や資格ならどれくらいの時給か知っておくことで、どの程度のアップが可能か提示する金額の目安が付けやすくなります。

介護資格を取得する

資格の有無や種類によって時給額には差があり、上位資格を持っているほど時給も高くなります。

介護職員初任者研修

介護の仕事の基本となる資格で、130時間(10項目)の講習を受け試験に合格することで取得できます。講習の中には実技演習やレポート提出などもあり、試験は100点満点中70点以上の点数で合格とされますが、受けた人がほぼすべて合格できる試験です。

この資格を持っているだけでも、わずかですが無資格者とは時給に差があるので、取っておくのが良いでしょう。

資格取得のための講座を開いているスクールは、人材確保のために介護の人材派遣会社が運営しているところが多く、そういった場合スクールの収入だけを目的としないので、受講料が無料の人材派遣会社もあります。

関連記事 介護職員初任者研修が無料で受けれる人材派遣会社はこちら

一般的には5万円台~6万円台後半が多いのですが、キャンペーン等により1万円~2万円台という受講料も見受けられます。

講習の内容は決められているので、受講料による違いはありませんが、講習日程や欠席した場合の振り替えなど、より通いやすく学習しやすいサポートがあるかどうかが、金額の差になっているようです。

また、資格取得の補助制度がある職場だと、それらの費用を補助してもらえます。

介護福祉士

介護職の資格のうち唯一、国家資格なのが介護福祉士の資格です。

福祉系の高校、専門学校や短大を卒業して資格取得を目指す方法がありますが、介護職で働きながら取得を目指すのが実務経験ルートです。

「介護職員実務者研修(450時間)を修了していること」「3年以上の実務経験があること」という条件を満たして、試験を受け合格することで取得でき、2017年度の合格率は70.8%となっています。

養成施設等に通うルートと比べて、実務経験ルートではかかる費用も少なく、条件となっている介護実務者研修も国などが行っている資格取得支援制度を使うことで、費用を抑えて受講できます。

介護福祉士の資格を持っていることで、時給額には数百円の違いがあることも。
給与アップとスキルアップのためにぜひ挑戦したい資格です。

夜勤専従で働く

日勤が無く夜勤だけをするのが「夜勤専従」という働き方で、日勤と夜勤の交替制勤務よりも体力的に楽と考えられ、時給も高いのが特徴です。

これは日勤に比べ深夜の時間帯を含む夜勤では、夜10時から翌朝5時までは時給を25%アップし、深夜割増賃金として支払うことが労働基準法で定められているからです。

つまり通常の時給が1000円の場合、この時間帯は1250円の時給になり、そこに夜勤手当等も加わるので、少ない時間でより高い賃金を得ることができます。

高時給の派遣会社で働く

高い時給を得るためにいちばん確実な方法です。

人材派遣の会社も色々ありますが、派遣会社によって同じ仕事でも時給額に差が出るので、基本は勤務地の介護職の時給相場を知っておくことと、介護に特化した派遣会社から高時給の会社を選ぶことです。

おわりに

「派遣」というと、ある程度の資格や経験のある人が登録するように思われがちですが、未経験・資格が無くても登録は可能です。
安い時給になりがちな介護未経験の人こそ、さまざまなフォローがあり仕事に見合った時給がもらえる派遣での勤務がおすすめです。

地域の求人に強い・フォロー体制が手厚い、中には就職が決まるとお祝い金が出るなど、派遣会社によっていろいろな特徴があるので、ぜひ自分に合った会社を見つけて、高時給の派遣介護への第一歩を踏み出してください。

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