4月から医療費値上げ!在宅医療7つの変更点とメリット・デメリット

在宅介護

2016年4月から新たに診療報酬が改定になり私たちの生活の中で様々なことが変わりました。ここでは新設・改定された加算の算定要件や在宅ケアが必要な人に関わる料金やメリット・デメリットについて説明します。

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退院支援の専従者が手厚くサポート

病院に入院している患者の退院支援を手厚く行っている医療機関やこれから支援を濃厚にしていく病院などに対して新設されたのが「退院支援加算」になります。

これは、患者が納得して早期に退院し、住み慣れた地域で安心して生活していけるようにするためのものです。

入院病棟別 診療報酬点数 医療費
1 点=10円
一般病棟の患者 600 点
(退院時 1 回)
6,000円
療養病棟の患者 1,200 点
(退院時 1 回)
12,000円
患者のメリットは?
退院支援を行う専従職員が患者及び家族と病状や退院後の生活も含めた話し合います。また、退院支援計画、退院後の療養上必要な事の説明をしてくれます。
また、退院・転院後の療養生活を担う保険医療機関等との連絡や調整、社会福祉サービスの導入に係る支援を行ってくれます。
患者のデメリットは?
加算が増えますので、自己負担も増えます。

退院後の介護サービス利用が円滑化する

退院後に向けて看護師が介護サービス事業所のケアマネジャーと連携して、介護サービスの説明や使い方の説明をしてくれる「介護支援連携指導」が見直しされ、診療報酬点数が上がった分、連携指導の円滑さを促進させます。

診療報酬点数 医療費
1 点=10円
400 点
(改定前 300点)
4,000円
患者のメリットは?
介護保険の新規申請や在宅生活への移行がスムーズに行え、在宅後は介護サービスを利用できるようになります。
患者のデメリットは?
加算が増えますので、自己負担も増えます。

 

退院直後の在宅療養をサポートしてくれる

在宅訪問診療

退院直後の在宅療養指導のために「退院後訪問指導料」が新設されました。これは医療支援が必要な患者が退院するにあたり、安心して安全に在宅療養できるように、入院医療機関の看護師などが退院後に一定期間、自宅に訪問して本人や家族に療養指導をしてくれます。

診療報酬点数 医療費
1 点=10円
580 点
(1回につき)
5,800円
患者のメリットは?
退院後に在宅療養へ移行しても療養指導してくれるため、本人・家族が安心できます。
患者のデメリットは?
加算が増えますので、自己負担も増えます。

 

老人ホームの訪問診療が受けやすくなる

医師や看護師が定期的に訪問して診察や検査、胃ろう・経管栄養等の指導などをしてくれる在宅患者訪問診療。特定施設以外の有料⽼⼈ホーム、サービス付き⾼齢者向け住宅、マンションなどの「在宅患者訪問診療料」が上がりました。

  診療報酬点数 医療費
1 点=10円
同一建物居住者の場合 203 点
(改定前 一部103点)
2,030円
患者のメリットは?
サ高住や小規模多機能などで訪問診療が受けやすくなります。
患者のデメリットは?
加算が増えますので、自己負担も増えます。

良質な緩和ケアを受けることができるようになる

緩和ケアに関する十分な知識と経験を持ち、緊急往診や看取りケアの実績がある医療機関に「在宅緩和ケア充実診療所・病院加算」が新設されました。

過去 1 年間の緊急往診の実績を15件以上かつ在宅での看取りの実績を20件以上などの基準を満たした在宅療養支援診療所及び在宅療養支援病院が対象になります。

この加算により在宅医療においてガンやALS等の緩和ケアの重要性が増し、社会において正しい理解が進むと思われます。

 
在宅緩和ケア充実診療所・病院加算
加算内容 診療報酬点数 医療費
1 点=10円
緊急、夜間・休日又は
深夜の往診
100 点
1,000円
ターミナルケア加算 1,000 点
10,000円
在宅時医学総合管理料 1人の場合 400 点
2~9人の場合 200 点
4,000円
2,000円
施設入居時等医学総合管理料 1人の場合 300 点
2~9人の場合 150 点
その他の場合 75 点
3,000円
1,500円
750円
在宅がん医療総合診療料 150 点
1,500円
患者のメリットは?
より質の高い緩和ケアが受けられるようになります。
患者のデメリットは?
加算が増えますので、自己負担も増えます。

在宅歯科医療の口腔ケアを強化

在宅歯科

在宅療養をしている患者で口腔機能が低下し摂食機能障害がある場合、口腔内の回復及び機能強化、予防をすることを管理について評価を行う「在宅患者訪問口腔リハビリテーション指導管理料」が新設されました。

保険医療機関の歯科、かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所、在宅療養支援歯科診療所の歯科などの指導管理により点数の加算が変動します。

  診療報酬点数 医療費
1 点=10円
10 歯未満 350 点 3,500円
10 歯以上 20 歯未満 450 点 4,500円
20 歯以上 550 点 5,500円
患者のメリットは?
効果的・効率的で質の高い口腔内治療をしてもらえます。
患者のデメリットは?
加算が増えますので、自己負担も増えます。

 

在宅薬剤管理がより強化される

在宅療養されている患者へ医師の処方に対して連携している薬剤師が疑義照会を行い評価する「在宅患者重複投薬・相互作用等防止管理料」が新設されました。

これにより、重複投薬・相互作用の防止、残薬に伴う処方日数の調整、減薬などの薬物療法の適正化が実施されます。

診療報酬点数 医療費
1 点=10円
30 点
3,000円
患者のメリットは?
薬剤師の評価が上がることでより質の高い薬剤管理が期待できます。
患者のデメリットは?
加算が増えますので、自己負担も増えます。

 

おわりに

2016年の診療報酬改定では在宅医療により力を入れているのが伺えます。在宅医療が強化されることで多少、自己負担も増加してしまいますが、医療体制の基盤をしっかりと構築するためにも大切な改定だと思います。

病院や施設から在宅生活療養に移行され、患者が暮らしやすい地域を目指すために医療・介護・住まいが一体的に提供される地域包括ケアシステムの構築が出来上がってきています。

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