認知症の暴言や暴力による対応と対処法を解説

認知症の対応

人間は誰でも喜怒哀楽といった感情がありますが、社会や日常においては、多少なりとも感情を抑え周りとの協調性を図りながら生活をしています。しかし、認知症の症状が進むと脳の機能が低下し、感情を抑えられなくなり暴力や暴言と言った問題行動が現れます。

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認知症による暴力や暴言の原因

認知症には、アルツハイマー型のほかに、レビー小体型、前頭側頭型などいくつかのタイプがあり、それぞれ脳に障害が起きている場所が違いますので、暴力や暴言の原因も異なります。

アルツハイマー型認知症の暴力や暴言の原因

何度も同じ話を繰り返していることに気が付かないので、「さっき言った」とか「何度も同じ話ばかり」などと対応してしまうと、本人にとっては怒られたと感じ不安を覚え、怒りっぽくなります。また、物盗られ妄想で「誰も盗んでいない」と否定すると初めは怒るだけですが、それが「ウソをついている」とか「ボケた」などの言葉で自尊心を傷つけられてしまい、暴言を吐いたり暴力を振るうようになります

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レビー小体型認知症の暴力や暴言の原因

蛇がいる、知らない人が立っているなどの幻覚が見えると家族に訴えますが、周りでは「見えない」「いない」と理解して貰えず、バカにされていると感じ、そのイライラがストレスとなり暴言や暴力に繋がります。

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前頭側頭型認知症の暴力や暴言の原因

主な症状は人格障害で性格が豹変するのが特徴ですが、落ち着きがなく人を無視したりバカにしたり、興奮しやすく怒りっぽい、暴力行為などの問題行動が初期の頃に見られます。

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認知症の対応は配慮が大事

迷惑を掛けたくないと苦しんでいる

認知症になると何もわからなくなり何も出来ないと思われがちですが、本人が今までと違うことを最初に気付きます。今まで出来たことが出来なくなったり、思い出せないことが多くなり不安になります。

しかし、夫婦や親子であるが故に、相手を思いやる気持ちが強く「迷惑を掛けられない」「恥ずかしくて言えない」など悲しみ苦しんでいます。

否定をしてはいけない

そう言った不安や孤独感、薬の副作用などによりイライラして大声を出したり、物を投げたり殴ったりする暴言や暴力といった行動心理症状は介護する側にとっては深刻な問題です。

暴言や暴力の引き金となるのは、本人の自尊心を傷つけているという事が多く、配慮が必要です。認知症になっても羞恥心と自尊心はありますので、怒ったり否定するのは逆効果になります。

自尊心を傷つけないようにする

お金が盗まれたと騒いだら、否定せず一緒に探してあげたり、妄想には否定も肯定もせずといった感じで曖昧に答えるようにして自尊心を傷つけないように配慮します。

また、汚物を隠したりすることもありますが、そんな時は本人も羞恥心を感じていますので、叱ったりせず、そっと片づけておくなどの気遣いを心がけます。

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介護する家族の想いと対処法

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家族の遠慮がストレスの原因に

自分の親や配偶者が認知症になって、一人で迷いや不安を抱えながら介護している人も多いのが現状です。

育ててくれた親でも、優しかったご主人やしっかり者の奥様であっても認知症になると人格が変わり怒りっぽい性格に豹変しますので、それが認知症によるものとわかっていても、精神は参ってしまいます。

施設に入所させてしまうのは申し訳ない、悪いことなのでは?と自分を責め悩み苦しんだり、常に暴力や暴言にストレスが溜まり、余計にイライラして介護する毎日に心が休まりません。

一人で抱えず、周りに相談する

ひとりで悩まず、どんな時に暴力や暴言を吐くのかを専門医やケアマネジャーなどに相談するのが一番です。状況によっては、ショートステイや施設に入所させるなど臨機応変に対処します。

介護する家族にとってもストレスが軽減されますし、介護の負担を減らすことが出来ます。

おわりに

認知症とわかっていても、家族や配偶者の性格が変わり、暴力や暴言を吐かれると切なく悲しいものです。それがいつ?何が?怒る引き金となりスイッチが入るのか、行動には必ず理由があります。まずは原因を探すことが大切です。

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