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これで入院しても困らない!入院の基礎知識4選

(最終更新:2017年11月2日)
これで入院しても困らない!入院の基礎知識4選

入院になった場合、入院手続きで必要なものから入院生活で必要なもの、入院期間、転院、退院まで様々なことがあります。入院しても困らないための基礎知識などを説明をします。

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入院をした時に必要になるもの

入院手続きに必要なもの

入院が決まった時にこちらで用意しておかなければいけないものがいくつかあります。

  1. 保険証
  2. 診察券
  3. 印鑑
  4. 入院費用

以上のものを準備して病院の窓口で手続きを済ませます。その際に、入院申込書兼誓約書に記入が必要になります。

こちらは本人、申込者、連帯保証人の3つの欄に記入します。連帯保証人欄は入院費がきちんと振込まれることが前途になりますので入金が確実であれば記入する必要ありません。

手続きが終わると看護師から入院に関する説明がありますので、大事なことはメモを取りわからないことは何でも聞きましょう。

病院から渡されるもの

先生は入院から退院、退院から復帰生活までをまとめた「入院診療計画書」を患者に渡すことになっています。

これを見ることで「いつ・何が・どのように・行われるのか」が一目でわかるようになっています。様式は病院によって異なります。

入院診察計画書

入院した時に必要なもの

入院中の必需品
上着 下着 パジャマ
靴下 スリッパ タオルケット
 ハンドタオル フェイスタオル バスタオル
 飲料コップ 歯磨きコップ 箸、スプーン、フォーク
 歯ブラシ 歯磨き粉 洗濯洗剤
シャンプー トリートメント ボディソープ
洗面器  ブラシ 洗濯バサミ
ビニール袋 フック 輪ゴム
コンタクト   コンタクト洗浄液 メガネ
 イヤホン ラジオ 携帯充電器 
 本 文房具 メモ帳
ティッシュBOX マスク オムツ

入院期間について

基本2週間、長くて3ヶ月くらいになります。早いと1週間前後で退院になります。その理由として、患者の優先順位と診療報酬にあります。常に緊急性がある患者が入院するために待っていますので、状態が安定してきたら退院になります。

そして、入院期間が長くなると医療保険から病院に入ってくる診療報酬が少なくなりますので、退院になります。退院させないと病院の収入が減ってしまい医師、看護師不足に繋がり最悪潰れてしまいます。そうならないためにも退院は仕方なくせざる得なくなります。

入院中の基礎知識

入院中の付き添いについて

入院中の患者のお世話は看護師がすることになっています。どうしても付き添いたい場合は、医師の許可が必要になります。

逆に認知症の患者の場合は、看護師だけでは対応ができないため病院側から付き添いをお願いされます。

病院内での電話について

公衆電話が設置されているところで電話します。携帯電話の場合は専用の場所がありますのでそちらでのみ電話できます。

深夜の電話は緊急時以外、迷惑になりますので控えましょう。

入院中の入浴について

お風呂やシャワーに入りたい場合は、ナースステーションにある入浴表に記入します。曜日や時間に指定がありますので、空いている欄に自分の名前を書きます。

入浴日はだいたい2~3日に1回になり、入浴時間は30分になります。男性の日、女性の日で曜日が分かれていて時間も夕方以降は入れない病院もあります。

入院中の病室について

部屋は基本1~4人部屋になります。入院費のほか差額ベッド代もかかります。こちらは健康保険適応外になります。

病室のテレビは有料カードを入れることで視聴可能です。

入院中の外出や外泊について

外出する際は必ずナースステーションの看護師に一声かけてから行きましょう。看護師や医師の許可なく外出することは禁止されています。

許可がおり外出許可書に行き先、目的、連絡先を記入することで外出できます。

外泊は、心身状態が良化し退院の目処がつくとすることができます。外泊中は医師の許可により訪問看護を最大1時間30分利用することができます。

外泊時の料金は1泊2日の場合、病院によってまちまちですが1日分の入院費+外泊費になります。

入院中の介護保険

退院後、すぐ介護保険を利用したい場合は主治医または医療ソーシャルワーカー(MSW)に相談して可能であれば申請することができます。

公的介護保険サービスはご自身で利用するか否かを決めるサービスですので、誰かが言ってくれるものではありません。申請の仕方については下記を参照してください。

関連記事 公的介護保険制度について学ぶ

転院について

もし、入院先の先生とそりが合わなかったり、話し合っても解決しない時は、別の病院の先生に変えること(セカンドオピニオン)ができます。

患者側には自己決定、選択する自由があります。そのため「変えると悪いなぁ」と思わずに疑問を感じたり変だなぁと思ったらすぐ先生を変えることが、最善の治療方法になります。

「ほかの先生のご意見も聞きたいのでセカンドオピニオンを希望します。お手数ですが紹介状、検査情報、診療情報提供申請書をお願い致します」

このように伝えることでスムーズに転院することができます。

セカンドオピニオンは先生と患者、お互いにとって最良の方法になりますので、活用してみてください。

退院について

退院が近づいてくると、様々な人たちが退院に向けた支援作成をしてくれます。まず、病院にいる介護支援専門員(ケアマネジャー)が最適な在宅生活を送れるよう「退院支援計画書」を作成します。

退院後、介護が必要な場合は、合わせて「介護支援計画」も作成してくれます。

退院後は、地域のかかりつけ医や地域包括支援センターが協力して患者の地域生活を支援してくれます。

病院の先生や看護師へのお礼

入院している間、親身に診察、診断、お世話をしてくれた先生や看護師さんにお礼がしたい時ありますよね。短い間ですが毎日親切に接してくれたのなら尚更です。しかし、最近ではお礼の品を貰うことが禁止されている病院が増えてきています。

先生や看護師はお礼の品を貰うために親身に接しているわけではありません。そのため、お礼の品ではなく、”気持ち”を伝えましょう。「今までありがとうございました。先生や看護師のおかげで元気になりました」など口頭や手紙で伝えることで気持ちが十分に伝わると思います。

入院時にかかる料金について

入院中の食事代

被保険者・被扶養者が支払う入院中の食事代は、「食事療養負担額」という一般的な家庭の食費から算出された額=1日260円になります。残りは保険の入院時食事療養費でまかなわれます。

食事療養負担額は翌年の確定申告で医療費控除ができますので領収証は取っておいてください。高額療養費は対象外になります。

関連記事 2017年8月 高額療養費制度改正|限度額引き上げのポイントを解説

住民税非課税世帯(70歳未満)に該当する方は「標準負担額減額認定証」、低所得Ⅰ・Ⅱ(70歳以上75歳未満)に該当する方は「限度額適用・標準負担額減額認定証」を市町村の保険年金課で申請したのち、病院の窓口に提示することで食事代が減額されます。

所得区分 入院日数 1食分の食費
一般 所得世帯 指定なし 260円
住民税非課税世帯 低所得Ⅱ 過去1年の入院日数90日まで 210円
過去1年の入院日数91日以上 160円
住民税非課税世帯 低所得Ⅰ 指定なし 100円

療養病床に入院する65歳以上の人

65歳以上の人が療養病床に入院したときの食事代は、医療機関によって420円または460円になります。残りは保険の入院時生活療養費(食費と光熱費)でまかなわれます。

所得区分 1食分の食費 1日の居住費
一般 所得世帯 医療機関によって
420円または460円
320円
住民税非課税世帯 低所得Ⅱ 210円
住民税非課税世帯 低所得Ⅰ 130円

差額ベッド代とは

本人が入院中に多床室ではなく個室に入りたいと望んだ場合、空いていれば入ることができます。この個室料金を差額ベッド代といいます。 差額ベッド代は健康保険適応外ですので全額自己負担になります。

料金は病院によってまちまちでだいたい1日5,000円で高いところは1日100,000円以上するところもあります。 病院側から「個室にいってください」「個室しか空きがありません」と言われた場合は差額ベッド代はかかりません。

差額ベッド代はあくまで本人が望んだ場合のみかかる料金になります。料金等の詳細については各病院の受付など見やすい場所に提示されていますので確認してみてください。

特別療養環境室とは

差額ベッド代がかかる病室を「特別療養環境室」といいます。

特別療養環境室の条件は

  • 病室が4床以下である
  • 病室の面積が1人あたり6.4㎡以上である
  • ベッドごとにプライバシーを確保するための設備がある
  • 個人用の私物収納設備や照明、小机、椅子がある

医療機関が差額ベッド代を請求できないケース

厚生労働省の通知で医療機関が差額ベッド代を請求してはいけない具体例をあげています。

  • 同意書により本人の同意を確かめていない場合
  • 治療上の必要により個室に入院させた場合
  • 病棟の管理上の必要から、本人の選択ではなく個室に入院させた場合

しかし上記のケースであっても差額ベッド代を請求してくる病院もあります。その場合は、きちんと「多床室(相部屋)を望んでいる」「お金がないので難しい」ことを病院側に伝えましょう。それでも請求してくる場合は、ちゃんと治療してくれるか心配なので病院を変えるか保健福祉局の窓口に相談してみてください。

パソコンでは「都道府県名 保健福祉局」で検索

厚生労働省:差額ベッド代に関する通知(PDF)

入院基本料とは

入院した時に関わる看護、室料、管理、環境など一連の費用を入院基本料と言います。病院の病床(ベッド)は「一般病床」と「療養病床」の2つに分けられています。

一般病床と療養病床の違い

一般病床の料金について

一般病床は、急性的な病気や怪我により濃厚な治療が必要な人が入院する病床で、治療後、容態が安定したら退院になります。一般病床の入院基本料は入院期間、看護職員数、平均在院日数によって決まります。 看護職員が少なく入院期間が長いと入院基本料金は安くなり、逆に看護職員が多く入院期間が短いと入院期間料金は高くなります。

一般病床の入院基本料(1日あたり)
看護職員
の配置
平均在院
日数
入院基本料 14日以内 15~30日
以内
30日超 90日超
(後期高齢者)
7対1 19日以内 15,550円 19,830円 17,470円 15,550円 9,280円
10対1 21日以内 13,000円 17,270円 14,920円 13,000円
13対1 24日以内 10,920円 15,200円 12,840円 10,920円
15対1 60日以内 9,540円 13,820円 11,460円 9,540円
※看護職員の配置の7対1などは患者1人に対して看護職員が1人配置されているという意味です。看護職員の配置数は各病棟のナースステーション等に提示されていますので確認してください。

 

療養病床の料金について

療養病床では、慢性的な病気になり、長期的に医師による治療や看護が必要と判断された時に入院する病床になります。さらに療養病床には、「医療療養病床」「介護療養病床」の2種類があります。

介護療養病床についてはこちらをご覧ください。

関連記事 介護療養型医療施設とは?

医療療養病床は、医療保険サービスの提供を必要とする病床になります。介護療養病床は、介護保険サービスの提供を必要とする病床になります。

医療療養病床の入院基本料(1日あたり)
  医療区分1 医療区分2 医療区分3
ADL区分1 7,500円 11,980円 17,090円
ADL区分2 7,500円 13,200円 17,090円
ADL区分3 8,850円 13,200円 17,090円
医療区分について
  医療措置、疾患・状態
医療区分1 医療区分2と3に該当しない場合
医療区分2

筋ジストロフィー、多発性硬化症、筋委縮性側索硬化症、パーキンソン病関連疾患・その他の難病(スモンを除く)、せき髄損傷(頚髄損傷)、慢性閉塞性肺疾患(COPD)(ヒュー・ジョーンズ5度以上)・疼痛コントロールが必要な悪性腫瘍、肺炎、尿路感染症、リハビリテーションが必要な疾患が発生してから30日以内、発熱を伴う脱水・頻回の嘔吐、体内出血、じょくそう・末梢循環障害による下肢末端開放創、せん妄の兆候、うつ状態、暴行が毎日見られる状態、透析、発熱又は嘔吐を伴う場合の経腸栄養、頻回の喀痰吸引(1日8回以上)、気管切開・気管内挿管のケア、頻回の血糖チェック(1日3回以上)、創傷(皮膚潰瘍、手術創、創傷処置)

医療区分3

中心静脈栄養、24時間持続点滴、人工呼吸器使用、ドレーン法・胸腹腔洗浄・発熱を伴う場合の気管切開・気管内挿管、酸素療法、感染隔離室における管理、スモン、医師及び看護師により常時監視・管理を実施している状態

ADL区分について
  自立 準備 観察 一部援助 広範な援助 最大の援助 全面依存 身体動作なし
食事 0 1 2 3 4 5 6 6
移乗 0 1 2 3 4 5 6 6
ベッド上の可動域 0 1 2 3 4 5 6 6
トイレ 0 1 2 3 4 5 6 6
ADL区分1・・・0~10点
ADL区分2・・・11~22点
ADL区分3・・・23~24点

 

入院している人へのお見舞いについて

入院のお見舞金、お見舞いの品

お見舞金の袋親族や知人、上司、同僚が入院した時にお見舞金はいくら渡せばいいのか迷いますよね。金額に決まりはありませんが、目安として以下の表を参考にしてください。

親族 10,000~20,000円
友達 5,000~10,000円
会社関係者 3,000~5,000円

おわりに

いかがでしたか?入院は突然する場合はありますので、必要な物を事前に準備しておくと慌てずに済みます。病院で個室が必要ない場合は同意書にはサインせずきちんと断りましょう。断りずらい場合は各都道府県の保健福祉局に相談してください。

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