作業療法士になるには?仕事内容・年収給料・求人・専門学校を調査

介護の資格

1965年8月理学療法士及び作業療法士法が施行されました。作業療法士の定義は、

厚生労働大臣の免許を受けて、当名称を用いて、医師の指示のもと「作業療法」を行うことを業とする者をいう。

とされており、翌年1966年に作業療法士が誕生しました。

作業療法士の仕事内容

その人らしい生活を支援する

作業療法士とは、国家資格の一つで、通称OT(occupational therapist)オキュペーショナルセラピストと呼ばれています。作業療法士の「作業」とは、仕事や家事、遊びなど日常生活に必要なすべての諸活動のことを示します。

これらの作業を行えるようにするために、病気や怪我が原因で身体に障害を抱えてしまった人に対して日常生活に必要な体の能力を高めるためのリハビリの指導や環境整備を行う仕事になります。

  • 基本動作能力(心身機能など)
  • 応用動作能力(食事、入浴、日常で必要な活動など)
  • 社会適応能力(就学、就労など)

作業療法士は上記3つの能力を維持・改善させることを目標にその人らしい生活を獲得できるように支援します。

身体や心に障害を持った方などへの支援

具体的な対象者

  • 身体障害(脳卒中、心臓疾患、脊髄損傷、リウマチ、身体機能低下など)
  • 精神障害(認知症、躁鬱病、アルコール依存症、摂食障害、統合失調症など)
  • 発達障害(学習障害、自閉症、アスペルガー症候群、ダウン症など)

医師の判断のもと、身体や心に障害を持つ子供から高齢者まで全ての人に関わり能力を向上させるための専門的なトレーニングプランやリハビリプログラムを組み、社会参加できるように指導などを行います。

作業療法士と理学療法士の違い

理学療法士は日常生活で必要な起きる・立ち上がる・寝返りをうつといった基本動作ができるようになるサポートする専門家で、作業療法士は食事・料理・遊び・スポーツなどの応用動作を通して身体と心のリハビリを行う専門家です。

つまり、理学療法士によって考えられたリハビリで基本動作を行えるように回復した人に対して、作業療法士は生活活動や創作活動ができるようにリハビリを行うようになります。

この二つは似ているように感じるだけではなく、仕事での関連性もあり2つともリハビリでは必ず必要になっている資格と仕事になっているので、より広い分野で活躍できます。

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作業療法士の将来性

将来性が高い資格

日本は超高齢化社会になるため、介護関連の仕事はこれからも必須になっていくことが考えられます。その点からも介護や医療施設に必要となってくる作業療法士の需要は高まり将来性は明るいと言えるでしょう。

しかし現在、理学療法士の方が人気が高い職となっているので、将来的に考えると、まだ競争率の少ない作業療法士の方が資格を取った時の就職・転職のしやすさが上になると予想されています。

もう少し詳しく言うと、現状では理学療法士と作業療法士の資格取得者数の差は現在約4万人となっていてこれからも増え続けることも予想されているのです。最近の合格者数を見ても、毎年約7千人ほど多く理学療法士が誕生しているので、この部分を問題提起している人もいます。

また、作業療法士の活躍の場や可能性も増え続ける傾向にあるので、国のテコ入れが入らない限り、将来性は理学療法士よりも高くなると予想しています。

作業療法士の就職先

医療・福祉・建築など幅広い職場

作業療法士にはどのような働き先があるかというと、

  • 医療機関(総合病院、リハビリテーションセンター、診療所など)
  • 介護施設(介護老人福祉施設、介護老人保健施設など)
  • 保健施設(保健所、保健センターなど)
  • 福祉施設(児童福祉施設など)
  • 身体障害者施設(重症心身障害児施設 障害者更生施設など)
  • 在宅介護(デイサービス、訪問介護ステーションなど)
  • 行政(市・区役所)
  • 小学校・中学校(特別支援学級)

医療関係が中心になっており、それ以外にも特別支援学校・養護学校・高齢者施設などで働くことができるでしょう。

また、これ以外にも発達障害や老年期障害を持つ人に対してのリハビリを行うことで高齢化社会を考えた場合、多くの就職先が誕生することでしょう。

作業療法士は生きがい支援のスペシャリストと呼ばれているので、医療・福祉・介護などの様々な現場で活躍できる資格となっており、それらの業界では高確率で就職できる状況となっています。

作業療法士の給料

月給は23万〜27万くらい

作業療法士の資格を持っている人の給料は、だいたい月給が23万〜27万となっていて、年収にして350万円〜500万円となっているようです。時給は1,200円~1,700円くらいです。

給料 金額
月収 23万〜27万
年収 350~500万円
時給 1,200円~1,700円

もちろん働く病院の規模や住んでいる地域によってだいぶ上下するので、あくまでだいたいの目安として捉えてくださいね。

作業療法士を必要としている場所はいっぱいありますので、好待遇で扱ってくれる職場も間違いなくあるでしょう。また、給料がたとえ安かったとしても、福利厚生がしっかりしてボーナスや手当が万遍なくつく仕事がかなりあるので、その部分に満足して高い給料を特に望んでいない作業療法士もいるようです。

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作業療法士の資格取得ルート

作業療法士は理学療法士や言語聴覚士と同じく国家資格となっているため資格取得するためのルートも厳密に定まっています。

作業療法士の受験資格

作業療法士は通信講座で通うことはできないので、必ず以下の学校を卒業しなければ受験資格を入手できません。また、社会人の場合は、以下の最終学歴者で指定学校を卒業すれば受験資格を得ることができます。

最終学歴 受験資格の条件
高校卒業者 文部科学大臣または都道府県知事が指定した4年制大学、短期大学(3年制)、専門学校(3年制、4年制)、特別支援学校(視覚障害者が対象)を卒業
大学卒業者 文部科学大臣または都道府県知事が指定した4年制大学、短期大学(3年制)、専門学校(3年制、4年制)、特別支援学校(視覚障害者が対象)を卒業
その他 海外で作業療法士法の学校や養成校を卒業または免許を取得
4年制学校の昼間部
学費 初年度納入金、入学金、受講料など
合わせて総額約600万円前後
4年制学校の夜間部
学費 初年度納入金、入学金、受講料など
合わせて総額約500万円前後

作業療法士は国家資格となっているためには、養成校で3年以上学んで、必要な知識と技術を身につけることが必要となってきます。つまり養成校で学んでいない方はNGとなるということです。また作業療法士の資格を持っている人なら、養成校で2年以上学べば受験資格を得ることができます。

そのため、この資格を社会人になってからとろうと思っている方は夜間の学校で目指す人がかなり多いのです。

作業療法士のカリキュラム

作業療法士の受講は大学や専修学校によって取得科目の内容は一部異なりますが、以下の3つに分類されます。

  • 基礎科目
    医療に従事する人間としてのマナーやコミュニケーション力、障害の理解、社会福祉を幅広く学びます。
  • 専門基礎科目
    作業療法士になるための基礎知識や医学を深め、医療従事者としてリハビリ―テーションなどを学び向上させます。
  • 専門科目
    作業療法士の専門講師から検査、評価、訓練、支援方法を学び知識を身につけます。グループ演習を行い、チームで取り組み実践力と経験を身につけ、地域医療に貢献できる力を養います。
1年次 作業療法士の専門分野の基礎を学びながら習得します。
仲間とコミュニケーションを通して豊かな人間性と教養を養います。
2年次 医学や科学、心理学に関する専門的な知識・技術を修得。
検査の練習などを通し当事者の生活環境の理解を深めます。
3年次 病院や教育現場にて当事者と対話をしながら
検査や評価の臨床実習をして実践修得を目指します。
4年次 これまで学んだ作業療法士として総合的な実習を行い
4年間の集大成をします。
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作業療法士の試験内容

作業療法士の国家試験の内容は以下になります。

試験日 毎年 2月下旬ごろ(2017年は筆記試験2/26日、口述試験及び実技試験2/27月)
申込書受付 12月~翌年1月初め
試験会場 ■筆記試験
北海道、宮城県、東京都、愛知県、大阪府、香川県、福岡県及び沖縄県
■口述試験及び実技試験
東京都
受験資格 上記参照
受験科目 ■筆記試験
(1)一般問題
   解剖学、生理学、運動学、病理学概論、臨床心理学、リハビリテーション医学(リハビリテーション概論を含む。)、臨床医学大要(人間発達学を含む。)及び作業療法
(2)実地問題
   運動学、臨床心理学、リハビリテーション医学、臨床医学大要(人間発達学を含む。)及び作業療法
■口述試験及び実技試験
重度視力障害者に対して、筆記試験の実地問題に代えて次の科目について行う。運動学、臨床心理学、リハビリテーション医学、臨床医学大要(人間発達学を含む。)及び作業療法
受験料 10,100円
試験方式 筆記試験は5肢択一式のマークシート方式
午前中100問、午後100問の計200問が出題
試験時間 午前2時間40分
午後2時間40分
合格基準 学科試験の合格基準は例年120点以上で合格となります。
・一般問題:160点満点、実地問題:120点満点
・総得点:165点以上/280点満点
実地問題:43点以上/120点満点
■第52回では↓
・総得点:167点以上/277点満点
・実地問題:41点以上/117点満点
合格率 80.2%(過去10年間の平均)
合格発表 3月下旬 ホームページまたは受験地にて受験番号を掲示

作業療法士の資格講座

作業療法士の資格を取得するには、通学講座を受講する必要があります。

リハビリ―テーションの理念を学習し、実習カリキュラムを通して作業療法の基礎知識と技術を身に付けることができます。

参考までに一部スクールを紹介しますので資格取得の参考にしてくださいね。

スクール名 国際医学技術専門学校
講座種別 通学講座
入学金 200,000円
受講料 1,200,000円 初年度納入金
開講時期 4月開講
受講期間 3年間
回数 全日制 1日4時限
受講時間 90分/1時限(1回あたり)
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