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精神保健福祉士になるには?受験資格・給料・求人・通信講座を検証

(最終更新:2018年1月27日)
精神保健福祉士になるには?受験資格・給料・求人・通信講座を検証

1950年代より精神科ソーシャルワーカーが活躍されていました。精神保健福祉士の定義は、

精神保健福祉士の名称を用いて、精神障害者の保健及び福祉に関する専門的知識及び技術をもって、精神科病院その他の医療施設において精神障害の医療を受け、又は精神障害者の社会復帰の促進を図ることを目的とする施設を利用している者の地域相談支援を業とする者をいう。

とされており、1997に精神保健福祉士が誕生しました。

精神保健福祉士の仕事内容

その人らしい生活を支援する

精神保健福祉士とは、国家資格の一つで、精神科ソーシャルワーカー:通称PSW(Psychiatric Social Worker)サイキアトリックソーシャルワーカーと呼ばれています。

精神的な障害のある人に対して社会復帰や社会参加に向けた支援、入退院の支援、家族や各機関への連絡調整、日常生活をスムーズに行えるようになる支援などを行う仕事になります。

身体や心に障害を持った方などへの支援

具体的な対象者

  • 精神障害のある方(認知症、躁鬱病、アルコール依存症、摂食障害、統合失調症など)

こころの病を抱えた人たちと向き合いながら病院や学校、地域生活の場で支援、助言、指導などを行います。

精神保健福祉士と臨床心理士の違い

稀に、臨床心理士とどこが違うのかと問われることがあるみたいですが、

臨床心理士はあくまで心の問題に関してのカウンセリングや研究を行う専門家で、精神保健福祉士は心の病を抱えている人を社会的な面でも生活的な面でもサポートすることを主目的にしている人たちとなります。

精神保健福祉士をおすすめの方

精神保健福祉士をおすすめできる人は、助けを必要としている人たちに積極的に関わりたいと思って行動できる人、人の思いや言葉または考えに一生懸命耳を傾けて真剣にアドバイスや同調ができる人、いじめや虐待を受けたり、震災による親族の喪失といった人たちに対して心の底から救いたいと思える人といったところでしょうか。

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精神保健福祉士の将来性

将来性が高い資格

現代社会では心の闇とか精神的な問題という言葉をよく聞くようになった人も多いのではないでしょうか。そのことからも分かるように社会全体が抱えている「心の問題」に対して積極的に国自体が取り組んでいこうという状態になっています。

そのため精神保健福祉士の役割が非常に大きくなりつつあり、生活支援サービス分野における活躍が期待されつつあるのです。

以前は精神保健福祉サービスそのものが用意されていなかったり、あったとしても非常に利用しにくいところに配置されることが多かったのですが、1999年から精神障害福祉を市民に少しでも近くにある状態にするため、市町村に担当窓口が設置されるようになりました。

この時期から本格的な精神障害者へのサポートが求められるようになり、精神障害者の社会進出も増えていくことになります。

このことから精神保健福祉士の役割はますます重要なものとなっており、最近では一般企業でも精神保健福祉士が「ストレス対策」や「メンタルケア」要員として採用されていくケースも出始めております。

上記のような現状を踏まえると、急にこれらの政策を無しにすることは考えられにくいので、ますます働き口と役割が大きくなっていくことが考えられ、将来性も非常に高いものとなっていくことが予想されるでしょう。

精神保健福祉士の就職先

医療・福祉・介護など幅広い職場

精神保健福祉士にはどのような働き先があるかというと、

  • 医療機関(総合病院、リハビリテーションセンター、診療所など)
  • 生活支援施設(グループホーム、地域活動支援センター、自立訓練事業など)
  • 保健施設(保健所、保健センターなど)
  • 福祉施設(児童福祉施設など)
  • 司法施設(保険観察所、矯正施設など)
  • 就労関連施設(ハローワーク、復職支援関連施設、就労支援施設など)
  • 行政(市・区役所)
  • 小学校・中学校(特別支援学級)

非常に豊富ですよね。どこで採用されるかによって求められることが多少は異なってきますが、主目的である心の病を抱えている人を社会的な面でも生活的な面でもサポートするという部分は変わらないでしょう。

精神保健福祉士の給料

月収は17万〜20万くらい

精神保健福祉士の給料は国家資格であるため国家公務員に近い給料となるようです。基本給はあまり高くはないようですがボーナスやそれ以外の様々な手当てが優遇されている傾向にあります。

介護や医療の方向で働いている人はだいたい月給が17万〜20万となっていて、年収にして300~400万円となっているようです。時給は900円~1,200円くらいです。

給料 金額
月収 17万〜20万
年収 300~400万円
時給 900円~1,200円

ただし、実力が無い人は給与が左右され、低い人と高い人の差がある資格でもあります。

精神保健福祉士の就職や転職

スキルを磨き転職先を見定める

名称独占の国家資格ではありますが、この資格のみで生計が成り立つことはありません。厳密にいうと就職・転職する場所や個人の力量によりますので、場合によっては調整役で駆けずり回り使いぱっしりになることもあります。

職場が介護系(グループホームなど)と医療系(病院など)によっても仕事内容が大きく変わってきます。

  • グループホームの場合
    事務作業、相談支援、家事援助、一部介助など
  • 病院の場合
    入院相談、退院調整、介護サービスの紹介・申請、手続き代行、書類業務、グループワークなど

病院によっても仕事内容が変わるので、しっかりと就職・転職する職場を見定めて就くことが大切です。もちろん自分自身のスキルや仕事意識が高くないと望んでいる場所で働くのは難しいでしょう。

関連記事 「精神保健福祉士取得者」の就職・転職探しはこちら

精神保健福祉士の資格取得ルート

精神保健福祉士は精神保健福祉士法に基づく名称独占資格の国家資格となっているため、資格取得するためのルートも厳密に定まっています。

精神保健福祉士の受験資格

精神保健福祉士の資格取得ルートは非常に細かく分かれていて、「学校へ通う」「社会福祉士を取得する」「養成施設で経験を積む」「通信講座で通う」など様々なパターンで以下の11通りのルートがあります。

  • 福祉系の4年制大学(指定科目履修)を卒業
  • 福祉系の4年制大学(基礎科目履修)を卒業 短期養成施設等を6ヶ月以上経験
  • 福祉系の短期大学・専門学校等(3年制の指定科目履修)を卒業 相談実務を1年経験
  • 福祉系の短期大学・専門学校等(3年制の基礎科目履修)を卒業 相談実務を1年経験 短期養成施設等を6ヶ月以上経験
  • 福祉系の短期大学・専門学校等(2年制の指定科目履修)を卒業 相談実務を2年経験
  • 福祉系の短期大学・専門学校等(2年制の基礎科目履修)を卒業 相談実務を2年経験 短期養成施設等を6ヶ月以上経験
  • 一般の4年制大学を卒業 一般養成施設等に1年以上通学
  • 一般の短期大学・専門学校等(3年制)を卒業 相談実務を1年経験 一般養成施設等に1年以上通学
  • 一般の短期大学・専門学校等(2年制)を卒業 相談実務を2年経験 一般養成施設等に1年以上通学
  • 相談実務を4年経験 一般養成施設等に1年以上通学
  • 社会福祉士登録者 短期養成施設等を6ヶ月以上経験
4年制学校の昼間部
学費 初年度納入金、入学金、受講料など
合わせて総額約100万円前後
2年制学校の夜間部
学費 初年度納入金、入学金、受講料など
合わせて総額約60万円前後

とりあえず、一般の大学や短大を出ている方で今は社会人や主婦をやっている方がこれから目指すなら、必ず短期もしくは一般養成施設を卒業する必要があります。

精神保健福祉士を通信講座で取得する

精神保健福祉士を通信講座で取得するには、社会福祉士の資格取得されている方や福祉系4年制大学等を卒業された方のみになります。尚、通信でも実習は210時間以上行うことになります。

精神保健福祉士のカリキュラム

精神保健福祉士の受講は大学や専修学校によって取得科目の内容は一部異なりますが、以下の2つに分類されます。

  • 指定科目
    1 人体の構造と機能及び疾病、心理学理論と心理的支援、社会理論と社会システム のうち1科目
    2 現代社会と福祉
    3 地域福祉の理論と方法
    4 社会保障
    5 低所得者に対する支援と生活保護制度
    6 福祉行財政と福祉計画
    7 保健医療サービス
    8 権利擁護と成年後見制度
    9 障害者に対する支援と障害者自立支援制度
    10 精神疾患とその治療
    11 精神保健の課題と支援
    12 精神保健福祉相談援助の基盤(基礎)
    13 精神保健福祉相談援助の基盤(専門)
    14 精神保健福祉の理論と相談援助の展開
    15 精神保健福祉に関する制度とサービス
    16 精神障害者の生活支援システム
    17 精神保健福祉援助演習(基礎)
    18 精神保健福祉援助演習(専門)
    19 精神保健福祉援助実習指導
    20 精神保健福祉援助実習
  • 基礎科目
    1 人体の構造と機能及び疾病、心理学理論と心理的支援、社会理論と社会システム のうち1科目
    2 現代社会と福祉
    3 地域福祉の理論と方法
    4 社会保障
    5 低所得者に対する支援と生活保護制度
    6 福祉行財政と福祉計画
    7 保健医療サービス
    8 権利擁護と成年後見制度
    9 障害者に対する支援と障害者自立支援制度
    10 精神保健福祉相談援助の基盤(基礎)
    11 精神保健福祉援助演習(基礎)

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精神保健福祉士の試験内容

精神保健福祉士の国家試験の内容は以下になります。

試験日 毎年 1月下旬~2月上旬ごろ(2017年は筆記試験1/28土、1/29日)
申込書受付 9月~10月初め
試験会場 ■筆記試験
北海道、宮城県、東京都、愛知県、大阪府、広島県、福岡県
受験資格 上記参照
受験科目 ■筆記試験
 1. 精神疾患とその治療
 2. 精神保健の課題と支援
 3. 精神保健福祉相談援助の基盤
 4. 精神保健福祉の理論と相談援助の展開
 5. 精神保健福祉に関する制度とサービス
 6. 精神障害者の生活支援システム
 7. 人体の構造と機能及び疾病
 8. 心理学理論と心理的支援
 9. 社会理論と社会システム
10. 現代社会と福祉
11. 地域福祉の理論と方法
12. 福祉行財政と福祉計画
13. 社会保障
14. 障害者に対する支援と障害者自立支援制度
15. 低所得者に対する支援と生活保護制度
16. 保健医療サービス
17. 権利擁護と成年後見制度
受験料 ・精神保健福祉士のみ受験する場合:16,400円
・精神保健福祉士と社会福祉士を同時に受験する場合:20,020円(精神13,190円+社会6,830円)
・精神保健福祉士の共通科目免除により受験する場合:13,120円
試験方式 筆記試験は5肢択一式のマークシート方式
午前中80問、午後83問の計163問が出題
試験時間 1日目 → 専門科目 2時間20分
2日目 → 共通科目
1時間40分
合格基準 学科試験の合格基準は例年総得点の60%程度で合格となります。
配点は、1問1点の163点満点
合格率 60.4%(過去10年間の平均)
合格発表 3月中旬 ホームページまたは受験地にて受験番号を掲示

精神保健福祉士の資格講座

精神保健福祉士の資格を取得するには、非常に簡単で通信講座を受講すればOKです。

テキストとDVDを用いて学習することで、保健・福祉に関する専門知識と技術を習得し精神障害者の方への相談援助をすることができるようになります。

注意ポイントや事例を基に受講内容を学習してレポート課題を提出します。

参考までに一部スクールの通信講座を紹介しますので資格取得の参考にしてくださいね。

スクール名 聖徳大学通信教育部
講座種別 通信講座
送付物 履修と学習の手引き、レポート課題集、各教科書、聖徳通信(月1回)を送付
受講料 190,100円(総額制・税込)
他諸費用あり。詳細は募集要項参照。
※入学金は受講料に含まれます。
受講期間 約48ヶ月
対象者 1.高等学校を卒業した方、および卒業見込みの方
2.高等学校卒業程度認定試験規則により文部科学大臣の行う高等学校卒業程度認定試験に合格した方(旧規定による大学入学資格検定合格者を含む)

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